監督の才能の煌きを感じるけども、とても怖いホラー映画

映画「ヘレデイタリー/継承」

■製作年:2018年
■監督:アリ・アスター
■出演:トニ・コレットアレックス・ウルフ、ミリー・シャピロ、他

映画「ミッドサマー」で才能の煌めきを感じないではいられないアリ・アスター監督の処女作「ヘレデイタリー/継承」も、これがはじめての作品?と思えないほどの計算された出来映えの映画でした。

単純におどかすだけのホーラー映画とは言えない深さを持った怖いものでした。何気なく伏線をはっているのも絶妙で、映像にはヒシヒシと迫る恐怖の空気感が流れていました。

特に母親役を演じたトニ・コレットの演技は凄まじいばかり。近年見た映画でここまでインパクトあるものはお目にかかったことがない。これは、その役柄のイメージが強すぎて、映画を離れてもこの映画のイメージがまとわりついてしまい、私生活にも何らかの影響を及ぼしたんではないだろうかと心配してしまうくらいの凄まじい演技だったと言えます。

この映画はオカルティストによる悪魔召喚の話です。ここで償還されるその悪魔は映画のための創作ではなくペイモンという実際の伝承の中に存在する悪魔なのです。つまり伝承を参考にしつつ、話を作ったということ。

そうしたことが、映画のリアリティ感を増長させていく・・・。

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