しびれるような映像表現が「シン・シティ」

映画「シン・シティ」(2005年)
■監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
■出演:ブルース・ウィリス、ジェシカ・アルバ、ミッキー・ローク、他
映画「シン・シティ 復讐の女神」(2014年)
■監督:ロバート・ロドリゲス、フランク・ミラー
■出演:ミッキー・ローク、ジェシカ・アルバ、シージョシュ・ブローリン、他
映画「シン・シティ」を見たときはビックリしましたね。モノクロ映像のコントラストを強烈にに強め、口紅や瞳の部分だけ色がついたり、キャラクターも過剰に強調された、まるで漫画のような感覚の映像表現に、驚かされました。「シン・シティ」の冒頭赤いドレスの女と男の会話が、ハードボイルド調過ぎてしびれました。ただこの男女、のちのストーリーとは関係ないよう感じなんだけど・・・。
この「シン・シティ」は、アメコミを劇的に変化させたと言われるフランク・ミラーの作品が原作とのことだが、私はフランク・ミラーのアメコミは読んだことがありません。だから原作のアメコミと映画がどの程度類似しているかというのは、正直わかりません。ただ、映画のその表現に、驚かされたばかりです。監督にはロバート・ロドリゲスと原作者のフランク・ミラーの両名が名を連ねています。このような映像表現になったのはフランク・ミラーの力が大きかったのかな?想像ですが。
物語ではシン・シティという暴力と欲望がうずまき、頽廃的、犯罪がはびこる街で、次から次へと人が殺されます。これがリアルな描写だったら、見ていて嫌になってしまったかもしれませんが、飛び散る血しぶきが、黒と対比した白で描かれるので、まだ見ることができましたが、まるで虫を殺すかのように次から次へと映し出される殺人シーンには、もういいやという気分にもさせられますが、それでも色を何かの象徴のように配置し、リアリズムというものを拒否、ハードボイルド調を誇張したような映像表現が素晴らしく見惚れてしまうのです。登場するキャラクターもこんなのあり得ないよ、といいたくなるほどで、それが許されてしまうテイストになっている。ミッキー・ローク演じるマーヴなんて不死身だし、スーパー殺人マシンであるミホも、かっこよすぎ、強すぎるスーパー日本人女性だし。
まあ、正直いって物語性と言うか、ストーリーにぐいぐい引き込まれるという感じではなく、紙芝居をみるような印象。
そのなかでも、比較的、誇張されすぎていない踊り子ナンシーを演じたジャシカ・アルバには惹かれました。私にとって、復讐の女神として生きるジェシカ・アルバを発見したのが、人工的な映像表現で驚かされた映画「シン・シティ」の、もう一つの収穫だったかな?

