2024年11月17日 / 最終更新日 : 2024年11月17日 服部 書物の森 夢の世界に迷い込む~カフカの「田舎医者」 フランツ・カフカの短編小説「田舎医者」は、とある田舎の医者が、雪が降り積もった夜に急患のもとへ向かうという設定から始まりますが、次第に不条理でまるで夢の世界に入りこんだような展開を見せるのです。 医者は急患のもとへ行くた […]
2024年11月12日 / 最終更新日 : 2024年11月12日 服部 書物の森 自己実現と自己逃避~カフカ「断食芸人」 ファスティングというものが流行っています。つまり、断食です。飽食の時代、ファスティングによって体を浄化させるというもの。私も三日間、断食を経験したことがあります。経験では、二日目は糖の不足で頭が痛くなり、三日目は空腹感を […]
2024年11月3日 / 最終更新日 : 2024年11月3日 服部 書物の森 処刑装置は予言する~カフカ「流刑地にて」 カフカ「流刑地にて」 フランツ・カフカの短編小説「流刑地にて」は、とても不思議な感覚に陥る作品。この小説は、異様ともいえる処刑装置を中心に展開され、権力、正義、そして人間の存在意義とは、なんだ?ということを考えさせられる […]
2024年10月19日 / 最終更新日 : 2024年10月19日 服部 書物の森 父親からの逃走か?~カフカ「判決」 カフカ「判決」 カフカの短編小説「判決」は、1912年9月22日から23日にかけて夜中から朝方にかけて、一気に書き上げたと、自身の「日記」に書いています。この「判決」は、父と子の複雑な心理関係を通じて、個人の無力感や自己 […]
2024年10月7日 / 最終更新日 : 2024年10月7日 服部 書物の森 幸福の縁切り神社とお寺さん 私の知人で、声優として数々の有名アニメやゲームのキャラの声やTV番組でのナレーションなどで35年のキャリアを持ち、一方で2年先まで予約が取れない人気の占い師として二足のわらじで活躍されている富士川碧砂さんという方がいます […]
2024年10月6日 / 最終更新日 : 2024年10月6日 服部 書物の森 永井豪によるダンテ「神曲」 永井豪は、子供の時、絵家にあった「ダンテの神曲物語」という子供向け本にあったギュスターブ・ドレの挿絵に強く惹かれたといいます。ドレの絵が、想像の世界を現実のものと感じさせるほどの強烈な説得力があるというのです。このダンテ […]
2024年10月4日 / 最終更新日 : 2024年10月4日 服部 書物の森 地獄は闇の牢獄、天国は光の牢獄? デビルマンレディとダンテの「神曲」 永井豪「デビルマンレディ」 永井豪の漫画で、イタリアのダンテによる古典「神曲」に強く影響を受けた作品としてデビルマンのスピンオフの位置づけにある「デビルマンレディ」。ここには、まさにダンテの「神曲」の地獄篇にインスパイア […]
2024年10月2日 / 最終更新日 : 2024年10月2日 服部 書物の森 「デビルマン」の元である「魔王ダンテ」は「神曲」の影響を受けていた 永井豪「魔王ダンテ」 永井豪の「魔王ダンテ」は1971年に発表された漫画。ということは私が10歳の時のこと。当時意味も分からず、魔王ダンテの造形に惹かれたのを記憶している。「ぼくらマガジン」の廃刊で未完に終わり、後に、「 […]
2024年9月28日 / 最終更新日 : 2024年9月28日 服部 書物の森 ダン・ブラウン「インフェルノ」は「神曲」を読み直すきっかけに ダン・ブラウン「インフェルノ」 ダン・ブラウンの「ダ・ヴィンチ・コード」は、隠された歴史を暴くエンターテイメントとしてその影響は計り知れないものがあっただろう。そのダン・ブラウンが、ダンテの「神曲」を、要素として組み込ん […]
2024年9月22日 / 最終更新日 : 2024年9月22日 服部 書物の森 脳は大切だから、「すごい脳の使い方」まとめてみた 私は、還暦も過ぎてしまい、体に関していろいろなことが気になるようになりました。その中で、脳の働きも気になる要素のひとつ。そこで、本も大変売れているという脳内科医の加藤俊徳先生が書いた「一生頭がよくなり続ける すごい脳の使 […]