南米アルゼンチンの「魔女」をテーマにした映画

映画「ウィッチクラフト 黒魔術の追跡者」 (2019年)

■製作年:2019年
■監督:マルセロ・パエス・キュベルス
■出演:エリカ・リバス、レティシア・ブレディス、他

アルゼンチン発の映画です。テーマはタイトルにあるようにウィッチクラフト=魔女です。これまでアルゼンチンの映画を数本見てきているのですが、想像を超えて頑張っているという印象です。

映画は黒魔術を操る家系で、娘を誘拐された魔術を使う母親が人身売買組織に立ち向かうというもの。魔術が使えるというだけでは生活は成り立たない。むしろ魔術使いということで近隣社会から差別的な視線を浴びている。貧乏暮らしで、娘が生きがいといった感じで慎ましやかに生きている。

しかし、娘も年頃で男友達からアルバイトがあると声がかかるも、そこは買収を目的とする人身売買組織だった。娘は携帯電話を持たされておらず、母親と魔術による交信でヘルプを求め、それを知った母親は、魔術を駆使して追跡を開始する。

母親は超自然的な力を味方にして魔術を使うわけですが、その際使う側も女神に自らを捧げる必要があるため、刃物で自傷する。つまり「血」を捧げるわけです。

しかし、もっと怖いのは、市長、警察、犯罪組織がひとつの線で結ばれており、社会ぐるみ、政治ぐるみの人身売買なのであります。これは治安が悪い。映画なのである部分を誇張し極端に描いているわけですが、この映画を見ている限り、モラルもへったくれもないという感じなので、ちょとだけかの国の印象が悪くなったかな?

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