2023年8月29日 / 最終更新日 : 2023年8月29日 服部 書物の森 エロスは侵犯という観念的暴力によって生じるという論理 『エロティシズム』ジョルジュ・バタイユ(ちくま学芸文庫) ジョルジュ・バタイユの「エロティシズム」、この本は澁澤龍彦の訳で30年以上も前に読んだことがあります。今、このバタイユの「エロティシズム」は私にどう映るのでしょう […]
2023年8月28日 / 最終更新日 : 2023年8月28日 服部 書物の森 すべてを知っていることは、何も知らないことと同じ・・・ 『非-知 閉じざる思考』 ジュルジュ・バタイユ (平凡社ライブラリー) ジョルジュ・バタイユの「非-知 閉じざる思考」は、彼がテーマとした<非-知>について講演であったり草稿であったりをまとめたもの。ただ、この<非-知> […]
2023年8月27日 / 最終更新日 : 2023年8月27日 服部 書物の森 有用性を追求する資本主義について呪術的に考察する 『呪われた部分 有用性の限界』ジョルジュ・バタイユ(ちくま学芸文庫) バタイユは、太陽とは無限に贈与する存在、象徴であり栄誉のイメージであるという。我々は日頃、この太陽の恩恵を半ば当たり前のようにそして無意識に享受してい […]
2023年8月26日 / 最終更新日 : 2023年8月26日 服部 書物の森 聖なるものに触れると、この身は砕け散ってしまうものなのか? 『宗教の理論』ジョルジュ・バタイユ(ちくま学芸文庫) ジョルジュ・バタイユの「宗教の理論」は、抽象的な記述が多く、ややもすれば難しい本です。1ページ、1ページ、観念的な文章を読み解いていかねばならないのですが漠然としてし […]
2023年8月25日 / 最終更新日 : 2023年8月25日 服部 書物の森 そこから先に行くと一個の眼球になってしまう極点の体験とは? 『 内的体験 』 ジョルジュ・バタイユ (平凡社ライブラリー ) ジョルジュ・バタイユの「内的体験」とは? それはバタイユが体験した「神秘的体験…恍惚の、法悦の、少なくとも瞑想がもたらす感動の状態」の内的体験について延々 […]
2020年6月13日 / 最終更新日 : 2020年6月13日 服部 書物の森 つい最近まで、消費の主体は個人ではなくて記号の秩序だった 『消費社会の神話と構造』ジャン・ボードリヤール(紀伊国屋書店) ボードリヤールはフランスの代表的な社会学者で、社会学に記号論や精神分析論、文化人類学を導入し、シミュレーション、ハイパーリアルといったキーワードを流行させた […]
2020年5月15日 / 最終更新日 : 2020年5月15日 服部 書物の森 世界は存在しないという問いかけに慌てる私 マルクス・ガブリエル「なぜ世界は存在しないのか」を読む 今世界で最も注目すべき哲学者と言われているのが、ドイツのマルクス・ガブリエル、日本でも哲学書のコーナーにその著書が平積みされ、テレビなどにも取り上げられる人気の哲学 […]
2020年5月3日 / 最終更新日 : 2023年1月12日 服部 映画 昭和の偉大なる前衛・寺山修司が表現した「疫病流行記」とは? あたしはあなたの病気です。 by寺山修司 昭和の時代、文化の風雲児として今では死語にもなりつつある「前衛」の代表格として、寺山修司がいました。私はリアルタイムで寺山修司という存在から影響を受ける機会がなかったのですが、彼 […]
2020年2月22日 / 最終更新日 : 2020年2月22日 服部 書物の森 30年以上も前、バタイユはどう読まれていたのか? 「ユレイカ」1986年2月号(バタイユ特集) ジョルジュ・バタイユに関する書籍を読んでいるのですが、ぶらりと入った古本屋、そこにバタイユをテーマとした月刊誌「ユレイカ」を見つけた。こうしたアカデミックな本は古本屋の定番書 […]
2020年2月22日 / 最終更新日 : 2020年2月22日 服部 書物の森 人間の暗部を覗き込んだフランスの思想家 『バタイユ入門』酒井健 大きな書店の哲学のコーナーに行くと酒井健氏によるバタイユ関連の本が多いのがわかります。酒井氏はバタイユ研究の第一人者ということなのでしょう。 バタイユの著作を読んでも体系的にそれをとらえることはな […]