もしあの頃に戻れたら・・・「ペギー・スーの結婚」

映画「ペギー・スーの結婚」(1986年)

■監督:フランシス・フォード・コッポラ
■主演:キャサリン・ターナー、ニコラス・ケイジ、他

「もし、あの日の選択が違っていたら、今頃どんな私になっていただろう…」仕事、家庭、人間関係…。日々の暮らしの中で、ふとそんな思いが胸をよぎることはありませんか?フランシス・フォード・コッポラの映画『ペギー・スーの結婚』は、そんな心に寄り添う、ちょっぴり切ないファンタジーです。

ペギー・スーは、パートナーとの関係に悩んでいた。高校の同窓会があった時、気を失った彼女が目覚めると、そこはなんと17歳の自分がいた1960年の世界だった。

ペギー・スーの心の中は、これから起こることなど色々なことを知っている大人のまま、でも周りは希望に満ちていた若き日の友達。未来を知っているからこそ感じる、あの頃には気づけなかった後悔が去来する・・・・・・

主人公のペギー・スーを演じるキャサリン・ターナーは当時32歳で18歳の女の子を演じ、やや無理があるなーと思いながらも、彼女の振り切った演技に惹かれとコッポラのテンポがいい演出で一気にみることができます。

タイトルだけは知っていた40年近く前の映画を、今回始めてみたわけですが、偶然、古本屋で公開当時の映画のパンフレットをみつけ、どんなことが書いてあるのか興味があり購入しました。

そこにはフリーランス・ライターの佐藤友紀さんという方が、キャサリン・ターナーの言葉を引用しならこんなことを書いていました。

ペギー・スーは、本気で自分の人生を変えようとするけどれど、次第に認識していくのだ。イヤなこと、悲しいこと、全部ひっくるめて私の人生だ、と。

「その真実に気づいて、次第にひとりの人間として確立していく演技の方が若作りよりもずっと難しいのよ。あきらめ、じゃなくて新しい目覚め。その時、初めて、彼女は自分を取り巻くすべてのものを愛し直すことができるのだから」

選ばなかった道も、選んできた道も、すべてが私、過去はすべてオール善なのだ。

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