2023年8月27日 / 最終更新日 : 2023年8月27日 服部 書物の森 有用性を追求する資本主義について呪術的に考察する 『呪われた部分 有用性の限界』ジョルジュ・バタイユ(ちくま学芸文庫) バタイユは、太陽とは無限に贈与する存在、象徴であり栄誉のイメージであるという。我々は日頃、この太陽の恩恵を半ば当たり前のようにそして無意識に享受してい […]
2023年8月26日 / 最終更新日 : 2023年8月26日 服部 書物の森 聖なるものに触れると、この身は砕け散ってしまうものなのか? 『宗教の理論』ジョルジュ・バタイユ(ちくま学芸文庫) ジョルジュ・バタイユの「宗教の理論」は、抽象的な記述が多く、ややもすれば難しい本です。1ページ、1ページ、観念的な文章を読み解いていかねばならないのですが漠然としてし […]
2023年8月25日 / 最終更新日 : 2023年8月25日 服部 書物の森 そこから先に行くと一個の眼球になってしまう極点の体験とは? 『 内的体験 』 ジョルジュ・バタイユ (平凡社ライブラリー ) ジョルジュ・バタイユの「内的体験」とは? それはバタイユが体験した「神秘的体験…恍惚の、法悦の、少なくとも瞑想がもたらす感動の状態」の内的体験について延々 […]
2023年6月24日 / 最終更新日 : 2023年6月24日 服部 書物の森 「恐怖」について考えた二、三のこと・・・③ 今回も、哲学者の戸田山和久氏の「恐怖の構造」という本を参考にして、「恐怖」について考えてみたいと思います。ただし、この本は哲学者が著者であるため、非常に難解な内容です。私自身も正確に理解しているかどうかには疑問があります […]
2023年6月21日 / 最終更新日 : 2023年6月21日 服部 書物の森 「恐怖」について考えた二、三のこと・・・② 今回も「恐怖」について二、三、考えてみたいと思います。その思考の手掛かりに小説家の平山夢明(ゆめあき)氏の「恐怖の構造」という本を参考にしたいと思います。平山氏はホラー作家として作り手側にいる方なので、恐怖の心理メカニズ […]
2023年6月16日 / 最終更新日 : 2023年6月24日 服部 書物の森 「恐怖」について考えた二、三のこと・・・① 今回、恐怖とは?を考えるにあたり、樋口ヒロユキさんという方の「恐怖の美学」という本を参考にしていきたいと思います。しかしながら、私が樋口氏の恐怖の捉え方を適切に把握しているかという点には、率直に言って疑念を抱かざるを得ま […]
2023年6月8日 / 最終更新日 : 2023年6月8日 服部 書物の森 若松英輔氏のキリストの言葉の奥の“コトバ”に素直に感動した 私はNHK・Eテレで放送している「100de名著」を楽しく見ているのですが、先月の4月(2023年)に放送された批評家・随筆家の若松英輔氏による「新約聖書 福音書」の全4回の放送に、実は大変心を動かされました。何がよかっ […]
2023年1月27日 / 最終更新日 : 2023年1月27日 服部 映画 どこか神話の話のようなコクトーの「恐るべき子供たち」 小説&映画「恐るべき子供たち」(年) ■製作年:1950年■監督:ジャン=ピエール・メルビル■出演:ニコル・ステファーヌ、エドアール・デルミ、ルネ・コジマ、他 ジョン・コクトーの代表的な小説。本書の名前だけ聞いたことがあ […]
2022年12月27日 / 最終更新日 : 2022年12月30日 服部 書物の森 幸福とは?偶然性を、想像力によって組織してゆく力学by寺山修司 「幸福論」寺山修司(角川文庫) 高度成長期の時代、異を唱え前衛として社会を駆け抜けていった寺山修司。職業は「寺山修司」といわれるほどにマルチの才能を見せ、常に、挑発的姿勢を崩さなかった寺山修司。その寺山修司が説く幸福論と […]
2022年12月26日 / 最終更新日 : 2022年12月26日 服部 書物の森 男の影に黒髪の女ありなんだけど、いまやSNSでその神話も崩れた? 「さかさま文学史 黒髪篇」寺山修司(角川文庫) 男の影に黒髪あり。鬼才・寺山修司が日本文化史に残る文豪、あるいは芸術家の影には女性がいた。そんなことをあらわにして書いた本まずが。目次にそって登場した女性と男達の名前を並べ […]