2020年5月30日 / 最終更新日 : 2020年5月30日 服部 書物の森 自由とは自らを攻撃するパラドックスがあるということ 「マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学するⅡ」を読む 今最も注目される哲学者とされる人物がマルクス・ガブリエル氏。以前にも彼の本を読んだのですが、哲学書だけあって、なかなか難解。彼の説く「新実在論」は、世界は存在しない […]
2020年5月29日 / 最終更新日 : 2021年1月27日 服部 書物の森 私をはじめとして、誰でも陥りやすい脳のワナ 『人は、なぜ他人を許せないのか?』中野信子(アスコム)を読む 脳科学者の中野信子氏の『人は、なぜ他人を許せないのか?』は、比較的読みやすい本ですが、世の中の価値観が大きく変化している今という状況を考えると、中身はなかなか […]
2020年5月18日 / 最終更新日 : 2020年5月18日 服部 書物の森 自分は思い込みだらけだと気づかせてくれるベストセラー本 「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」(ハンス・ロスリング他著)を読む 「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」という本が、昨年(2019年度)のベストセラーになっています。端的に言うと、人は思い込みで […]
2020年5月15日 / 最終更新日 : 2020年5月15日 服部 書物の森 世界は存在しないという問いかけに慌てる私 マルクス・ガブリエル「なぜ世界は存在しないのか」を読む 今世界で最も注目すべき哲学者と言われているのが、ドイツのマルクス・ガブリエル、日本でも哲学書のコーナーにその著書が平積みされ、テレビなどにも取り上げられる人気の哲学 […]
2020年5月6日 / 最終更新日 : 2020年5月6日 服部 書物の森 人とウィルスは、共存関係にあり進化も促したということがよくわかる本 「感染症の世界史」石弘之(角川文庫)を読む カミュの「ペスト」を書店で購入した時に、横に平積みされていたのが「感染症の世界史」という本。私はこれまで、インフルエンザが流行ったりしたときに、感染症ということについては、必要 […]
2020年5月4日 / 最終更新日 : 2020年5月4日 服部 書物の森 カミュの小説「ペスト」により実存主義の扉が開く アルベール・カミュ「ペスト」を読む ノーベル文学賞も受賞しているアルベール・カミュの小説「ペスト」を読んでいます。今、日本、世界ではコロナ・ウィルスが席巻しており、この文章を書いている時点では「非常事態宣言」が出て自粛と […]
2020年5月3日 / 最終更新日 : 2023年1月12日 服部 映画 昭和の偉大なる前衛・寺山修司が表現した「疫病流行記」とは? あたしはあなたの病気です。 by寺山修司 昭和の時代、文化の風雲児として今では死語にもなりつつある「前衛」の代表格として、寺山修司がいました。私はリアルタイムで寺山修司という存在から影響を受ける機会がなかったのですが、彼 […]
2020年5月1日 / 最終更新日 : 2020年5月2日 服部 書物の森 現代最高の知性が語るパンディミック後の社会 先日(2020年4月25日)、NHKでユヴァル・ノア・ハラリ氏にパンデミック後の社会はどうなっていくのか?という60分のインタビュー番組が放送されていました。それを見ていて大切なことを発言しているなと思ったのです。 ハラ […]
2020年4月28日 / 最終更新日 : 2020年4月28日 服部 書物の森 彼は行き来する。彼はそこにいる、彼はどこにもいない 『宗教学講義―いったい教授と女生徒のあいだに何が起こったのか』植島啓司 (ちくま新書) 植島啓司氏は80年代後半において書店の棚を賑やかせた宗教学者で斬新な切り口に興味を持った一人です。植島氏は、様々なサブカル的な要素を […]
2020年4月28日 / 最終更新日 : 2020年4月28日 服部 書物の森 100年前にチベットで修業した凄い仏教僧がいた 『チベット滞在記』多田等観(講談社学術文庫) 100年以上前にチベットで修業した僧侶の多田等観という仏教僧侶の名前を聞いたことがあるでしょうか?多田僧侶は大正期にチベットに渡り、ラサの寺院で10年の長きに渡りチベット仏教 […]