2023年8月28日 / 最終更新日 : 2023年8月28日 服部 書物の森 すべてを知っていることは、何も知らないことと同じ・・・ 『非-知 閉じざる思考』 ジュルジュ・バタイユ (平凡社ライブラリー) ジョルジュ・バタイユの「非-知 閉じざる思考」は、彼がテーマとした<非-知>について講演であったり草稿であったりをまとめたもの。ただ、この<非-知> […]
2023年8月26日 / 最終更新日 : 2023年8月26日 服部 書物の森 聖なるものに触れると、この身は砕け散ってしまうものなのか? 『宗教の理論』ジョルジュ・バタイユ(ちくま学芸文庫) ジョルジュ・バタイユの「宗教の理論」は、抽象的な記述が多く、ややもすれば難しい本です。1ページ、1ページ、観念的な文章を読み解いていかねばならないのですが漠然としてし […]
2020年4月28日 / 最終更新日 : 2020年4月28日 服部 書物の森 彼は行き来する。彼はそこにいる、彼はどこにもいない 『宗教学講義―いったい教授と女生徒のあいだに何が起こったのか』植島啓司 (ちくま新書) 植島啓司氏は80年代後半において書店の棚を賑やかせた宗教学者で斬新な切り口に興味を持った一人です。植島氏は、様々なサブカル的な要素を […]
2020年3月31日 / 最終更新日 : 2020年3月31日 服部 書物の森 川も湖も海も呼び方は違っているが、どれも水であることに変わりはない 「ユダヤ教 キリスト教 イスラーム 一神教の連環を解く」菊地章太著(ちくま新書 ) ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という三大宗教は一神教であり、ひとつの神様を信仰していますが、この神が同じ神であるということを知らない方 […]
2020年2月15日 / 最終更新日 : 2020年2月20日 服部 書物の森 同時多発で、無限分裂する漂泊するすごい存在 『宗教の力 日本人の心はどこへ行くのか』山折哲雄(PHP新書) 日本人における宗教とは? 日本を代表する宗教学者である山折哲雄氏は、底に横たわっているのは“ゆるやかな宗教心”であるとしています。 我々日本人は過激な宗教行 […]
2020年2月15日 / 最終更新日 : 2020年2月20日 服部 書物の森 精神と肉体は切っても切れない関係にある―神秘の謎へ 『神秘体験』山折哲雄(講談社新書) 日本を代表する宗教学者・山折哲雄氏の本、(この講談社新書は古いデザイン、書棚から取って読み返してみました。)温厚そうなオジさんのイメージが強い山折氏が神秘体験を語るなんて、ちょっと結び […]
2020年2月14日 / 最終更新日 : 2020年2月20日 服部 書物の森 カミとホトケとニッポン人 『神と仏 日本人の宗教観』山折哲雄(講談社現代新書) 神様、仏様。 我々日本人は人生のその時々において超自然的な存在に頼り縋る場所が違います。季節の行動においても、たとえば大晦日にはお寺からの除夜の鐘を聞き、元旦には神社 […]
2020年2月12日 / 最終更新日 : 2020年2月20日 服部 書物の森 道教の神々はアジア的宇宙観そのものような気がする 『道教の神々』窪徳忠(講談社学術文庫) 道教の廟に行くと原色キラキラ、龍や鳳凰が一杯いて眩暈がしそう。 どこか惹かれるところがあります。しかし、日本では道教はあまりなじみがなく、実際、かなり分野が広く歴史も多様でよくわか […]
2020年2月11日 / 最終更新日 : 2020年2月20日 服部 書物の森 いかに私がバカなのかを知ることが賢くなる第一歩 『禅の教室 坐禅でつかむ仏教の神髄』 藤田一照&伊藤比呂美 (中公新書) 『バカな僕がバカな頭で賢い人を想像して、その想像を頼りに努力して、とうとう賢い人になったと思っている相変わらずバカな僕』 禅僧の藤田一照氏と詩人の […]
2020年2月10日 / 最終更新日 : 2020年2月20日 服部 書物の森 俺たちはみんな同じ神を持っている、ただ違うやり方で神につかえているだけ 『ユダヤ教 キリスト教 イスラーム 一神教の連環を解く』菊地章太(ちくま新書 ) ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という三大宗教は一神教であり、ひとつの神様を信仰していますが、この神が同じ神であるということを知らない方も […]