古代エジプト天地創造の神話、巡回を経て一年後に2度目のエジプト展へ

国立ベルリン・エジプト博物館蔵「古代エジプト展」 ( 東京富士美術館 )

東京都八王子市にある東京富士美術館で開催中の国立ベルリン・エジプト博物館蔵「古代エジプト展」に行きました。この展覧会は巡回しており、丁度一年近く前に、江戸東京博物館で開催していたもので、この時も見に行ったので2度目となります。

<ハトホル女神が掘られたプトレマイオス1世の供物盤>

こちらはコンセプトが非常にわかりやすいので古代エジプトの天地創造の世界観を知るには丁度いい感じの展覧会。会場には、アニメーションが流れているのでそれが親切ですね。

<ハトシェプスト女王のスフィンクス像>

そのエジプト、へリオプレス神話によると世界は暗闇で天地もなく混沌とした原初の海ヌンが広がるばかりだった。そのヌンから創造神アトゥムが自力で出現する。ヌンの海の中から原初の丘が這い上がり、アトゥムはそこで大気の神シュウ湿気の女神テフヌウトを産む。シュウとテフヌウトは夫婦となり大地の神ゲブ天の女神ヌウトが生まれた。

<スカラベを描いたパネヘシペクラトル(胸飾り)>

ゲブとヌウトは仲が良く片時も離れないのでシュウは2柱の間に入って天と地を分けた。こうして天空と大地が誕生した。そしてゲブとヌウトの間に、オシリス、イシス、セト、ネフティスという4柱の神々が生まれた。

<ヒヒを肩に乗せ、ひざまづく男性の像>

この天地創造の神々、アトゥム、シュウ、テフヌウト、ゲブ、ヌウト、オシリス、イシス、セト、ネフティスが9柱として重要な神々となった・・・。

<パレメチュシグのミイラ・マスク>

しかし、展示の最後では、「オシリスの予言」というコーナーで締められています。その予言とは?

<王の書記ウプウアウトメスのステラ>

原初の海から創世された世界は、永遠に続くものではなかったということ。この世にはいつか終末が訪れるのだと言います。それは、再びこの世は暗黒が支配する混沌とした原初の海ヌンになってしまう。ただし、そこには創造神であるアトゥムと再生の神であるオシリスの2柱の神が生き残るというのです。

<2体のセクメト女神坐像>

秩序ある理念に満ちたマアトの世界も、やがて、瓦解消滅してしまい、再び混沌とした原初の海ヌンの状態に戻ってしまう・・・。そこに再びこの世界を造り上げていくもんとしてオシリス神がいるという。どういうことかというと創造神のみ不死であり、それゆえ世界が終焉後も存在しつづけるが、一度死んで蘇ったオシリス神も不死性の象徴として、創造神と一緒にいる・・・どこまでも死と復活が古代エジプトなんだなと思うのであります。

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●「古代エジプトの神々のエネルギーと覚醒の記憶を呼び起こす方法」(vol.1:約48分、vol.2:約55分)
心理カウンセラー・町田明生晴

古代エジプトの叡智とエネルギーは、私たちが太古の昔まだ覚醒して宇宙とつながっていた時の記憶を呼び起こしてくれるでしょう。4000 年前にワープして古代の叡智を受け取る方法をお伝えします。

●神々とファラオが愛した香りと音(約41分)
全脳活性プロデューサー・山岡尚樹

古代エジプトでは、ファラオの聖なる儀式には高貴な香りが使われていました。また各地の神殿の壁画には、神聖な音( バイブレーション)を生み出す道具がたくさん描かれています。人の脳と心を活性化し高次のステージへ導く、香りと音についてご紹介します。

●エジプトについて(約44分)
実業家・サラハ・アミン

古代エジプトについて神殿の歴史を通じて語ります。

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