上野のミイラ展は、古代エジプトの生と死を饒舌に語る

「大英博物館 ミイラ展 古代エジプト6つの物語」 ( 国立科学博物館)

上野の国立科学博物館で開催中の「大英博物館 ミイラ展 古代エジプト6つの物語」を見に行ってきました。最近はエジプトづいていて、別の場所でのエジプト展を見たり、カバンの中にエジプトの死者の書に関する本を入れて通勤時に読んだりしています。このエジプト展は、ミイラに焦点を絞ったところがユニークなところ。世界を巡回して日本でも公開されたとのこと。Bunkamuraでのエジプト展でもそうでしたが、ミイラについてはCTスキャンの技術で亜麻布を解くことなく中の様子が詳細にわかるようになってきたという、最新の技術でのミイラ研究の展示です。

2000年以上前とは言いながらも、かつて生きていた方の遺体であることは間違いないので、ちょっと複雑な気持ちにもなります。男性、女性、子供とバラエティに富んだ6体のミイラ。死亡推定年齢が35~49歳と、現代からみると「人生50年」のサイクルで亡くなっており、動脈内が狭くなっている、歯周病の疑い・・・など現代にも通じるような病気が推定されているのが伺えます。

生々しい亜麻布にくるまれたミイラや、CTスキャンによる映像も迫力と言うか迫真性があり、不思議な感覚になってくるのですが、個人的な興味からすると、私は様々なヒエログリフや神々を色鮮やかに描いた棺の方が惹きつけられます。

死のための準備を過剰なまでに用意する?エジプトの死生観は来世での復活という考え方があるので、その復活のために生前より準備をしていました。ミイラが入る棺も何層もあり、それを作るだけで時間がかかります。さらに墓泥棒のターゲットとなった埋葬品も多数、それも有名なツタンカーメンの墓の埋葬品を見るまでもいなく黄金に輝く品々が多い。さらに棺を置く間を飾る壁画とヒエログリフ、そこには死者の書が描かれています。そうしたものを一つ一つつくるだけで大変な時間を要したのではないかと思うのです。

ファラオの未来にやってくる死に対する準備は、想像でしかないのですが、思うに古代エジプトの経済を回すためのひとつの軸になっていたんじゃないかとさえ思います。謎に包まれているピラミッド、定説は墓とされていますが、もし墓ならば大変な労働力が必要であり、やはり経済を回す核になっていたんだろうな・・・そう、思うわけです。

死と生は分かちがたく結びついているので、復活とかミイラという概念を除いても、人々が与えられたこの世の生を謳歌するためにも、ファラオの死の準備で生活を営んでいく。そんな気がしました。

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●「古代エジプトの神々のエネルギーと覚醒の記憶を呼び起こす方法」(vol.1:約48分、vol.2:約55分)
心理カウンセラー・町田明生晴

古代エジプトの叡智とエネルギーは、私たちが太古の昔まだ覚醒して宇宙とつながっていた時の記憶を呼び起こしてくれるでしょう。4000 年前にワープして古代の叡智を受け取る方法をお伝えします。

●神々とファラオが愛した香りと音(約41分)
全脳活性プロデューサー・山岡尚樹

古代エジプトでは、ファラオの聖なる儀式には高貴な香りが使われていました。また各地の神殿の壁画には、神聖な音( バイブレーション)を生み出す道具がたくさん描かれています。人の脳と心を活性化し高次のステージへ導く、香りと音についてご紹介します。

●エジプトについて(約44分)
実業家・サラハ・アミン

古代エジプトについて神殿の歴史を通じて語ります。

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