古代エジプトの息吹に触れて①~ライデン国立古代博物館蔵「古代エジプト展」(愛知県立美術館)

ライデン国立古代博物館蔵「古代エジプト展」 (愛知県立美術館)

愛知県立美術館で開催中(12月6日まで)のライデン国立古代博物館蔵「古代エジプト展」、東京には来年4月に巡回してくる予定ですが、名古屋に行く用事があり、いち早くこの展覧会を観てきました。オランダのライデン国立古代博物館はヨーロッパにおける5大古代エジプト・コレクションにそ数えられそうです。オランダと言えば、世界初の株式会社とされる東インド会社を見るまでもなく広く世界に打って出た海洋国家でその名を馳せているので、エジプトに関するコレクションが豊富なのは頷けるところです。

今回の展覧会で一番の見どころは、ミイラを収めた棺が多く並び(たてに陳列したのは日本では初めてのこととか)、3体のミイラをCTスキャンし、それによって解析された情報が展示されていること。技術の進歩は本当にすごいと思います。ミイラが纏う包帯を解くことなく、そのなかにどのような状態になっているのかが緻密にわかってくるからだ。そのCTスキャンによりミイラの体の中に、これまでには例がない土製のミイラ形小像が埋め込まれているのが発見されているという。

膨大な古代エジプトの遺物をみていると、それらが墓から出土したとは言え、いかに「死」というものが大きな要素であったかがわかります。ミイラ、何層もの装飾を施された豪奢な棺、あの世で代わりに働いてもらうというシャブティをはじめとする副葬品、来世の安寧を願うための「死者の書」が書かれたパピルス・・・、それらは死後の世界(=あの世)における生活に関わること。それら膨大で精緻な工芸の数々は、想像するに生前より準備していないと作れないのではないか?と。つまり、生きている間に死への準備を着々と行っていた?そんなことを感じさせてくれました。

ところでミイラですが、人だけでなく魚やトキ、ネコ、蛇までミイラにしたというから驚きです(それが展示されていました)そのミイラですが展覧会では女性2体、男性1体のミイラが展示され、CTスキャンされた映像が流れていました。包帯で覆われた中にはかつて生きていた人があり、その状態をコンピュータ映像で見る、なまなましい感じもちょっとしました。目の前には3000年近く前の死者がそこにいるということだから。

古代エジプトでは人間は、イブ(心臓、肉体)、バァ(魂、人格)、カァ(精神、生命力)レン(名前)、シュウト(影)の5つの要素から成り立つとされ、バァとカァが合体すると、アク(祝福された死者)となり、死者が来世で暮らすことが可能となったといいます。よってミイラを作ったのは、肉体を保存することによりバァが戻ることができるようにしたからであると。

この死生観が何千年もの間続き、守られたエジプト。現代日本からは想像もつかないことで、遥か海の向こうの過去の文化なんだけれど、私自身はそれが違う人種の風習、文化とは思えない部分も少し感じています。59歳という年齢になり、若くはないなと感じるこの頃、若い時は死生観など全く考えもしなかったけれど、最近はエジプトのような驚きさえ感じる死生観を知るにつけ、何か真実の部分がないと何千年も続かなかったのでは?と思ったりするのです。

ライデン国立古代博物館蔵「古代エジプト展」公式HP

オンライン配信「エジプト・スピリット!」(←クリック)

●「古代エジプトの神々のエネルギーと覚醒の記憶を呼び起こす方法」(vol.1:約48分、vol.2:約55分)
心理カウンセラー・町田明生晴

古代エジプトの叡智とエネルギーは、私たちが太古の昔まだ覚醒して宇宙とつながっていた時の記憶を呼び起こしてくれるでしょう。4000 年前にワープして古代の叡智を受け取る方法をお伝えします。

●神々とファラオが愛した香りと音(約41分)
全脳活性プロデューサー・山岡尚樹

古代エジプトでは、ファラオの聖なる儀式には高貴な香りが使われていました。また各地の神殿の壁画には、神聖な音( バイブレーション)を生み出す道具がたくさん描かれています。人の脳と心を活性化し高次のステージへ導く、香りと音についてご紹介します。

●エジプトについて(約44分)
実業家・サラハ・アミン

古代エジプトについて神殿の歴史を通じて語ります。

6人がエジプトを語る (←クリック)

(1)数霊セラピーシステム開発者★吉野内聖一郎氏 (2)心理カウンセラー★町田明生晴氏 (3)クリスタルボウル演奏者★和泉貴子氏 (4)全脳活性プロデューサー★山岡尚樹氏 (5)ダウジング・ソウルセラピー創始者★平野紀江氏 (6)アニソンシンガー★奥井雅美氏

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