表があれば裏もある?古代エジプト文明の謎
「新説! 古代エジプト文明」(宝島社)
先日NHKで見たピラミッドの謎は考古学者の河江肖剰氏が出演していたので、さすがにトンデモ的なものはありませんでした。しかし、ピラミッドの不思議は人の想像力をはるかに超えるものなので、どうしてもあれこれ言いたくなるのも人の常。
ちなみに、今書店ではこんなムック本も発売中。こちらは逆に、各ページに記載されたキャッチコピーが刺激的なのです。
例えば、「宇宙人との交信装置か?」とか、「異星人が古代エジプトにいたこれだけの理由」とか。ムック本の値段がでかく表紙に「本体499円+税」記載されているので、どこかの出版社ではないが、想像力と数百円と言いたくなります(笑)
私は観光客としてエジプトに行っただけなので、古代文明の持つその奥深さはわかりませんが、強く印象に残っていることがあります。
その一つは、数秘術の始まりはエジプト?ということ。うまく書けないのですが、それを感じさせてくれるエピソードがあったことです。よくよく考えればピラミッドにおける驚異を言うときによく出てくる数字群をみるまでもなく、この世界を計るのに数字に関する感性が、古代エジプトには強く感じられるということ。数字は宇宙の秘密を解く鍵?
同じく、占星術も神殿に星座をあしらったレリーフがあり、その原形もやっぱりエジプト?ということになる訳ですね。おそらくは、あらゆる面でエジプトから派生した文化は多く、つまり見えない世界を知るための手がかりとなる文化もエジプト発が多いということ。息子ホルス神を抱く母イシス神は、キリスト教のマリアがキリストを抱く聖母子像の原型らしいので。
二つ目は、ピラミッドと同等、もしくはそれ以上の衝撃を受けたサッカラの地下にある、ものすごい数の巨大な墓石群遺跡です。これを見た時はホントにビックリしました。見渡す限り砂漠のその地下に、これまた巨大な墓石群があったからです。地上はただの砂漠、しかし地下は巨大な墓石群。
写真撮影が禁止だったので、ここには掲載できないのですが、想像以上にデカイ石棺なのです。ガイドブックによると牛とかのミイラがあったと言うのですが、ほんとにそうなのかな?と疑いたくなるくらいデカさとモノモノしさでした。それがものすごい数が地下にあったからビックリ。
なんで、ネクロポリスと呼ばれる砂漠の地下に?凄い数の巨大な墓石群が?
それとは関係ないのですが、このムック本の飛躍したキャッチコピーもまんざら笑えないということなのです。
学問とトンデモ、裏と表、建前と本音、世の中には陰陽二つの側面があるからです。
私にはピラミッドに匹敵するくらいにサッカラの巨大墓石群は神秘的、でもそこはほとんど話題にはなりません。実はあそこに知ってはいけない秘密があるかもしれないと密かに思っているのですが・・・。
私の見立が悪いのかな~。
ちなみにこのムック本には3人の寄稿があります。
①ナオキマン「ピラミッドは電磁波発生装置だった!?」
②山口敏太郎「スフィンクスの下には謎の地下宮殿がある」
③飛鳥昭雄「日本人は古代エジプト文明人の末裔である」
華麗な古代エジプト文明は、私たちの遥か想像を超えるほどに素晴らしかったに違いないということは、間違いないでしょう。