台湾聖地巡礼① 台湾道教、壮麗なる指南宮へ
原色鮮やかだった道教の廟・指南宮
2016年12月、台湾に在住する日本人女性占術師・龍羽ワタナベさんを訪ねて台北の聖地を回りました。台湾の宗教は道教がメイン、中国の文化大革命で道教の道士の多くが台湾に流れたと言います。
道教は少なからず神道にも影響を与えており私は興味がありました。で台湾道教でも有名な指南宮に龍羽ワタナベさんの案内でそこ行きました。原色も鮮やかな道教の廟、かねてより、このような本格的なところに行ってみたかったので大満足。
台北市が一望できる指南山の中腹にある指南宮は120年の歴史がある由緒ある道教の廟。主神は呂洞賓、中国仙人の代表的な八仙の一人で、台湾で最も知られ慕われている神様。 この指南宮はその長い歴史の中で、道教、儒教、仏教の3つの宗教がひとつの施設の中にある異色な廟です。太歳殿には十干十二支の60もの神様を祀った場所があります。
=呂洞賓について=
名を巖(がん)、号を純陽(じゅんよう)という。八仙のなかではしばしば剣を背負った姿で描かれる。剣法は火龍真人から習ったとも、鍾離権から習ったともいわれている。呂洞賓は唐末・五代に実在した人物といわれているが、実際はよくわからない。しかし、詩詞に巧みな仙人として、北宋のごく初期から有名であった。そのころ、中国の都市や寺観の至るところに呂洞賓の作といわれる詩が書き付けられ、人々はその詩を見て、そこを訪れたであろう仙人に思いを馳せたのである。また、呂洞賓は詩人であると同時に人を翻弄するトリック・スターでもある。・・・・・・道教界では内丹法に詳しい全真教の祖師としてm絶大な尊崇を集めている。・・・・・・呂洞賓こそは、関羽と並んで、中国近世の信仰世界における最大の人気者といえよう。(以上、新人物往来社『「道教」の大事典』から引用