5,000頭の龍が昇る埼玉県にある道教廟
道教廟・埼玉県坂戸市「聖天宮」
埼玉県坂戸市にある日本最大の道教の廟があります。広がるは牧歌的な風景、そこに忽然と現れる台湾道教の廟・聖天宮。かなりの敷地で立派なものです。建てた方は台湾の康國典法師という方、なんとお告げにより台湾でなくこの地に作るようにと15年の歳月をかけて建立したようです。それも台湾から宮大工を呼んで建てたとのこと。
そうは言ってもなんでここに?っていう感じです・・・。忽然と現れるって感じです。
参拝した時は、道教式のおみくじ引きました。本尊は「三清道祖」(元始天尊、霊寶天尊、道徳天尊)、きっちりとお線香を持ち、ひざまづいて道教の作法にのっとりお祈りしました。
しかし、港である横浜の中華街や神戸にあるのは納得ですが、埼玉のこんな辺鄙な場所に立派な道教廟があるなんて、なかば信じがたいことです。
風水、占術、五行、陰陽、八卦、道(タオ)・・・、東洋的な宇宙観は、この道教が包含しているので、私は注目しています。この聖天宮、仏教の仏様も奉られていました。神仏習合ですね。迫力は5,000頭いるという龍(ドラゴン)です。道教寺院はとにかく龍が多いのが特徴ですね。
元始天尊、霊宝天尊、道徳天尊・・・神仙の上に君臨する道教最高神
多神教である道教のなかで神々の中で最も至高なるものとして考えられるのが元始天尊。「随書」経籍志によれば、元始天尊は、「太元」の先に生まれ、自然の気を受けたものである。そのため天地が崩壊し、また生成する「劫(一劫は41億年ともいう)が起こっても、その身は常に不滅である。そして天地が開かれるごとに、その仙府である玉京のう上にあって道を授けると言われている。
元始天尊はまた天上界の玉清境に住すといわれる。道教の最高天にはこのほか、霊宝天尊(太上道君)の主宰する上清境、道徳天尊(太上老君)のいる太清境と、あせて三つの天がある。この三つの天と神格を「三清」と呼ぶ。この三清こそが、広い意味で道教の最高神であり、多くの道教寺院では、これを祀る「三清殿」がある。 (『「道教」の大事典』・新人物往来社を参考及び引用)
★道教のパワーを受け取ろう!
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