2022年12月21日 / 最終更新日 : 2022年12月21日 服部 書物の森 青女という言葉を造語したものの、今や時代は逆転してしまった? 「さかさま恋愛講座 青女論」寺山修司(角川文庫) <青女>という言葉、男性の青年という言葉に対して女性のそれに対応する言葉がなく、寺山修司が作った造語とか。 確かに少年―少女という言葉があるものの、青年という大人になる過 […]
2022年12月19日 / 最終更新日 : 2022年12月19日 服部 書物の森 実際に起こらなかったことも歴史のうち「花嫁化鳥」で民俗文化を探る 「花嫁化鳥」寺山修司(角川文庫) この本は1973年に「旅」という雑誌に連載された紀行文をまとめたもの。しかし、日本のサブカル史の中でも前衛として異彩を放つ寺山修司の紀行文ゆえただの旅のエッセイにはなっていない。 訪れた […]
2022年12月7日 / 最終更新日 : 2022年12月7日 服部 書物の森 自分とは一体何か?を問いかけるSF小説「ソラリス」 「ソラリス」スタスワフ・レム(沼野充義・訳) アンドレイ・タルコフスキーの名作映画「惑星ソラリス」は原作があり、それもSF小説の傑作と言われています。スタニスワフ・レムの「ソラリス」です。ただタルコフスキーが映画化するに […]
2022年12月1日 / 最終更新日 : 2022年12月1日 服部 書物の森 快楽主義の哲学はメメント・モリ(死を想え)? 「快楽主義の哲学」澁澤龍彦(文春文庫) この本の最後の浅羽通明さんという方の解説によると、「快楽主義の哲学」は、1965年にもともとはカッパブックスから刊行されたそうだ。カッパブックスといえば大衆実用書で知られた、澁澤さ […]
2022年11月30日 / 最終更新日 : 2022年11月30日 服部 書物の森 危険な香りも漂う文学の領域を逸脱した人物か? 「悪魔のいる文学史」澁澤龍彦 澁澤龍彦の本を読むと、始めて知ることが圧倒的に多い。それは逆に、私が無知であるということを意味しています。澁澤龍彦はまさに<圧倒的>という言葉が、ぴったりあてはまる博覧強記。 そしてそれがま […]
2022年11月25日 / 最終更新日 : 2022年11月25日 服部 書物の森 AIのシンギュラリティからクールな視点に驚いた 「宗教と生命」角川書店 「宗教と生命」というタイトル、これは2018年に角川書店と朝日新聞社の主催で行われたシンポジウムを収めた本で、そこには池上彰、佐藤優、松岡正剛、安藤泰至、山川宏というそうそうたるメンバーが並んでい […]
2022年11月22日 / 最終更新日 : 2022年11月22日 服部 書物の森 数字と占星術を活用して、自分自身を知る本 「数秘術×12星座で自分をもっと深く知る本」水谷奏音・著(日本文芸社) 数秘術関係の本を3冊出している水谷奏音さん。水谷さんとは51コラボで「ザ・シークレット・オブ・ナンバーズ」と題して、「数の持つ神秘」について数秘術、 […]
2022年11月15日 / 最終更新日 : 2023年1月27日 服部 書物の森 アカシックレコードとゼロ・ポイント・フィールド 現在、チェコ生まれで、世界中で愛されている空間浄化のためのソマヴェディックという装置についてその有用性を、アカシックレコード・リーダーのジュネさんが、とてもわかりやすくお話をいただいている期間限定公開(2022年11月3 […]
2022年11月2日 / 最終更新日 : 2022年11月2日 服部 書物の森 えっ?文芸誌が「魔女」を特集していた 河出書房から出ている季刊誌「文藝」の表紙に「魔女・陰謀・エンパワメント」という特集がされているというのが、書店で目に入りました。普段この手の文芸誌は買ったことがありませんが、なぜ文芸誌にこのようなタイトルが?と気になりま […]
2022年10月28日 / 最終更新日 : 2022年10月28日 服部 書物の森 世界の文学の中で一番有名な作品冒頭?それが「不思議の国のアリス」 「アリスは土手の上でお姉さんとすわったまま、何もすることがないので、あきあきし始めていました。一度二度、お姉さんの読んでいる本をのぞきこんだのですが、挿絵もなければ会話もないものですから「絵も会話もない本なんて何になるの […]