エジプト聖地巡礼⑤ エジプト雑感
2016年7月に、初めて実際にエジプトに行ってみて、アラブの春があったので危険だというイメージがありましたが、日本でとらえられている以上に安全な場所と思いました。少なくとも観光地は、エジプトにとっても重要な経済資源となるのでしっかりガードされています。近くのホテルであればそれも大丈夫でしょう。というか移動に際しては、何かあった時のために銃を持った警察が一緒に帯同して動くのです。ある意味それも、ぶっそうなんですが・・・。さらに、行ってみてエジプト人は、日本人が好きということもよくわかりました。マナーもいいしね。
ところで、エジプトは、Facebookを有名にした2011年に起こったアラブの春により観光客が激変したそうです。日本人観光客向けのトップガイドとして活躍していたサラハ・アミンさんは、これではいけないと自ら日本に来日し、エジプトのツアー会社を立ち上げました。
そのサラハさんはカイロ大学を卒業し、アラブ語、英語、フランス語、日本語を話す優秀な方。日本に来て事業を始めようとした時に、この旅で一緒にエジプトに行った町田明生晴さんの紹介で出会いました。そこから話は進み、エジプト・ツアーを企画しよう、となりまずは視察をとこの旅となったわけです。
なので、観光すべき場所も見たのですが、宿泊するホテルの選定のため、いくつかホテルを回ったり、お土産を作っている工房を見たり、あるいは、エジプト観光局にもあいさつに行きました。
彼の実家にも行ったのは、エジプトの青年が遥か日本に渡り事業を起こした。その仕事の本格的なスタートが私たちの企画となることもあり、現地のお父さんは歓待してくれたのでした。現地の料理をごちそうになりました。エジプトは鳩を食べるんです。鳩に穀物入れて丸焼きしたもの、私、鳥が苦手なので全部たべることはできませんでした。せっかく出してくれたのにごめんなさい。
エジプトを移動していると、家々を見かけるのですが、不思議と建設途中のように鉄の芯が、屋根の部分から出ているのです。これ、家の建設が途中だと補助金がでるらしく?わざとそうしているようなんです。エジプトは基本、雨が降らないのでこのような感じでも大丈夫みたいとか。その国々でいろいろありますね。
それとエジプトは、一部、コプト教(キリスト教)もいますが、 イスラム教徒がほとんどの人が占める国。エジプトの古代遺跡の数々はオシリス神、イシス神、ホルス神といったように多神教の世界。しかし、現代エジプトはイスラム教ゆえ一神教の世界。モスクで祈り、そこかしこにイスラムの礼拝の音楽も聞こえてきます。
エジプトの神殿に行くと我々日本人はどうしても手を合わせ拝みたくなるのですが、イスラム圏の人からすれば、それは宗教行為とみなされ、ガードマンから祈らないようにと注意される場合があります。あくまで遺跡であり宗教施設ではないということ。そうした文化の違いも、勉強になりました。