ピラミッドの謎は深まるばかり・・・

エジプトのピラミッド!諸説いろいろなことが語られ現存する世界七不思議の一つ。王の墓とは言われていますが、中に入ると墓という感じがしないのも正直な印象です。たとえば王家の谷にある数々のファラオの墓には、一面に復活を願う壁画があります。しかし、有名なクフ王のピラミッドにはそうしたものはありません。ピラミッドが作られた時代と墓荒らし多発のため王家の谷に王の墓を移した時代は1000年の開きがあるらしいので、墓の概念が違ったのかもしれません。

世界中の考古学者が真剣に研究をしているので、確かに墓なんでしょうけれど・・・。

パトリス・プーヤールという人が監督した「ピラミッド 5000年の嘘」というドキュメンタリーがあります。それを見ていると、ピラミッドがとてもとても人間技には思えてきません。ホントに一体何のために作ったのだろうと思ってしまうのです。ピラミッドは何に使われたんでしょうか?

以下は、ピラミッドについて語られたその映画からのメモです。

<大ピラミッド建造の離れ業>

1.ピラミッドの底は中央に大きな岩の塊が残されている。周囲6000ヘクタールを覆う礎石の重さは、1つだけで乗用車に匹敵。

2.800キロ遠方から運んだ130個の花崗岩は、1つあたりで最大70トン。これを積み上げる作業は現在でも困難だろう。

3.大ピラミッドには不釣り合いなほど小さな玄室が3つしか存在しない。長さ90メートル、幅90センチの通路が地下の間まで加工する精度は驚異的。形も大きさもバラバラな乗用車並みの重さがある石を200万個も積み上げる精度。一番上の玄室は、完璧な水平と垂直を維持している。通常8ミリ程は生じる誤差も1ミリしかない。大地震にもびくともしなかった。

4. 大ピラミッドには不釣り合いなほど小さな玄室が3つしか存在しない。長さ90メートル、幅90センチの通路が地下の間まで加工する精度は驚異的。

5.形も大きさもバラバラな乗用車並みの重さがある石を200万個も積み上げる精度。一番上の玄室は、完璧な水平と垂直を維持している。通常8ミリ程は生じる誤差も1ミリしかない。大地震にもびくともしなかった。

6.ピラミッドが示す北は茣蓙が100分の5度未満。現代に匹敵する精度。17世紀の天文台でも方位の正確さは5倍もひくいものだった。

7.ピラミッドの各面はわずかに内側へ屈折し8面で構成されている。ふぞろいな石で作るには困難な形状だ。 

8.大ピラミッドの工期は20年とされている。1日12時間無休で200万個の石を積んだとしても、1個あたりの作業時間はわずか2分半。

9.まだ車輪や鋼鉄が存在しない時代に銅製のノミや石、麻縄といった道具だけで築かれたことになる。

★約4700年前、人類の多くが狩猟生活を送っていた頃、大ピラミッドは着工された。石灰岩の大地を切り開き、敷き詰めた礎石はサッカー場6個分に相当、総重量620万トン、200万個の石を積んだ高さは42階建てのビルに相当。内部には長さ90メートルの細い通路が真っすぐに貫通し、130個巨大な花崗岩を60メートルの高さに構築。驚異的耐震性を持つ8面体の構造物は現在に通用する精密な技術を駆使し、20年で完成。たったノミや石、麻縄だけで・・・

★ピラミッドの高さを2で割ると王の間の頂点に一致、3で割るとその天井の高さになる、4で割ると王妃の間の頂点、7で割ると王妃の間の底面と一致する。

★ピラミッドの4面の和を平面の広さで割ると「黄金数」が導き出される。

★2底辺を全体の高さで割ると黄金数の二乗。
2底辺を地上の高さで割れば円周率。
側面の2等分線を底辺の長さで割ると黄金数。
高さを底辺の半分で割ると黄金数の平方根。

★ピラミッドは4辺の和と等しい円周の円を描き、その半径を頂点の高さに設定していた。

★円周率と黄金数を随所にちりばめられたのがピラミッド・・・・・・

こんなことを次々と説明させられると益々不思議になってきます。本当に墓だったのだろうか?王家の谷にある一連の墓とは、作られた年代が違うので、やっぱり墓だった?

ちなみにエジプト考古学者として、よくテレビにも登場する河江肖剰氏によるピラミッドに関んする本には、この映画の日本語版監修を頼まれたことがあるが、その内容は意図的に歪められて紹介されており、ひどかったという発言をしています。

「学問における実証性は再現性とかかわっている」「ピラミッド造営に宇宙人が関わった可能性はゼロではないのかもしれない。だが、宇宙科学で知り得ないことを、考古学者が語ることができるというのは不遜である。「ピラミッド造営に宇宙人が関わった」というような、ほとんどありえない仮説については、当然ながら黙殺するほかない」(「ピラミッド」河江肖剰著・新潮文庫から引用)

学者は学者としての立場もあるでしょう。実証性は再現性とかかわると発言されているので、たしかにその通りで、とても真摯な姿勢だと思います。でも、どうしても実際にピラミッドを目にすると、人智を超えたもののように感じてしまうのも、正直な私の印象なのです。なので、私の素人としての感想は「わからない」というのが本音。ピラミッドという存在は、未知な要素が多いゆえにロマンを掻き立てるもので、かつ、想像力も刺激され、魅力的なのだと思います。

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