イスラエル聖地巡礼⑥ ホロコーストの悲劇を感じイスラエルの国力を想う
ホロコースト歴史博物館で絶句する
2018年12月イスラエル聖地巡礼も最終日、ヤド・ヴァシェム=ホロコースト歴史博物館に行きました。ナチス・ドイツが行った歴史上類を見ることがないユダヤ人大虐殺について歴史を忘れないための博物館です。
ここでは、言葉に出ないほどの重苦しさを感じました。なぜ、ヒットラー率いるナチスがユダヤ人撲滅計画を行ったのか?この非人道的行為の極致といえる展示を見て、前代未聞の民族抹殺計画の惨劇を認識せずには、現在のイスラエルの姿が見えてこないと強く感じました。
シオニズムの高まりにより、イスラエルは建国されたのですが、男女は高校を卒業すると敵国に囲まれているイスラエルの若者は兵役につきます。エルサレムやキブツでは若い兵士たちの姿を見ることができましたが、そこでは男女問わず銃を携えていました。男女ともに国を守ろうという意識が強いのです。
今回、イスラエル旅行の様々な手配をしてくれたイスラエル・ビッグ3の旅行会社アミエル社の方と、何人かとお会いする機会がありましたが、若い女性の方も兵役にはついていたといいます。周囲がアラブ諸国に囲まれたイスラエルにとって、徴兵制は当たり前のような感覚のようです。
そして、そのアミエル社のオニ社長、息子さんのユバルさんと打ち合わせをかねてランチをいたしました。オニ社長のお母様は、ホロコーストの生き残り、命からがらでポーランドからイスラエルの地に着いた方です。
ハイテクセンターで技術の高さに驚く
その後、テルアビブのハイテクセンターに行きました。そんなに大きなスペースではないのですが、ハイテク国家イスラエルの様々な顔技術が紹介されていて、ビックリするしかありませんでした。空気から水をつくる機械、3Dプリンターによる洋服、ミツバチを利用した農業栽培、砂漠を緑化する技術などなど、小さなスペースにもかかわらずイスラエルの技術力の高さに驚かされます。この圧倒的な存在感はなんなのでしょう?ガイドしてくれたテルアビブの学生さんですが、やはり兵役についていたとのことです。
こうした多くの技術は、軍やキブツから派生したとのことですが、そこにイスラエルの意識の高さがうかがえます。ホロコーストを経験しイスラエルという国を建国したユダヤ人がからこそ成しえる驚きの数々。いろいろな意味で、日本と対象的であると思えるイスラエルだからこそ、日本はイスラエルから学ぶべきところは本当にたくさんあると思いました。
今回のイスラエル旅行、想像以上の収穫と考えさせられる旅となりました。様々な顔を持つイスラエル、ある意味で極端な側面を持つイスラエル。
イスラエルは超面白いです!
ユダヤ人のノーベル賞者の比率は30%以上、人口比率からして驚異的な数字です。日ユ同祖論なるものもありますが、日本人とユダヤ人、とても興味深いテーマです。