17年前の月刊ムーの記事、タロットは世界創造の書だった!

中野ブロードウェイにサブカルオタクの聖地「まんだらけ本店」があります。そこには様々なジャンルのグッズが並べられ、特定のジャンルに夢中になっているオタッキーな人にはこたえられない場所。

そしてまんだらけが運営する精神世界のジャンルの古本屋がそこにあります。その古書店で見つけた2005年2月号の月刊「ムー」、オカルト系の雑誌として唯一無二の地位を保つ本です。私が興味を持って手にしたのはムーがタロットを特集したもの。

「タロットは世界創造の書だった」

今から17年前、オカルト系雑誌ムーは、タロットにどんな形で切り込んでいたのか?そんな興味があり、本を購入しました。

ムーはオカルト系と言われていますが、そこに書かれたテキストは、他の雑誌にみられるような軽い文体でサクサク読めるというものではなく、一度見てみるとわかりますが、意外に重厚で気軽に読めるようなものではありません。

記事の執筆者は松田アフラという方、調べるとムーの記事をいろいろ書いているようで、かなりその世界に詳しそう。ペンネームと思われ、どんな方なのか私はわかりません。以下、17年前にムーでどんなことが語られていたか、とても面白かったので私なりにまとめてみました。ただ、CS放送で流れている番組「超ムーの世界」と同じく無責任な?まとめかたとなっていますので、その点はご了承ください(笑)

記事は17年前なので、始まりはブッシュとゴアの大統領選、ブッシュが大統領になり、9.11の悲劇が起きた。それをタロットが予言していたようなカードが出ていたという内容から始まります。

そこから、タロットはカードを読むのではなく「声」を聞くということ。それとタロットは未来は決定していることではなく、今という状況を変えることにより、未来を変えていくことができるというのです。実際タロットは占いだけがその力ではなくイギリスで結成された秘密結社ゴールデンドーンでは、タロットを「パス・ワーキング」実践のために使っていたと。この「パス・ワーキング」とは、端的に言えば異次元世界に入るためにくぐり抜ける門としてカードを利用するというもの。

それを考えると私が51コラボで企画したタロットの誘導瞑想とクリスタルボウルを組み合わせた「開運★タロットメディテーション」、その応用編に近いものであり画期的試みといえるものかもしれません。

タロットは占いではなく、魔術であるとして記事は、20世紀最大の魔術師と言われているアレイスター・クロウリーによる魔術の定義「すべての意図的な行為は<魔術的行為>である」を引用し、普通に我々がやっている目的に対して意図をもって変化させる日常的な行為そのものなんだと。ただし、ただし科学的方法の原因と結果の因果律によるのではなく、例として目的達成のための「お守り」にみられるように、結果を引き寄せる方法論が魔術の法則であると。つまり因果律ではなく共時律-シンクロニシティの法則であるとしています。

このシンクロニシティとは「意味のある偶然の一致」として、著名な心理学者ユングによって提唱されたもの。魔術とは集中して起こりやすい因果律のない二つ以上の事象を意図的に引き起こそうとするもので、西洋錬金術の枢要であるエメラルドタブレットの金言「上なるものは下なるものに相等しい」という大宇宙と小宇宙の照応の共時律に基づくゆえに、非合理であるのは当たり前なのだと。

ところで、タロットの起源はという話で、フランスにおいて18世紀エジプト起源説が提唱されたも、それはヒエログリフ解読前であり、その後のエジプト学の発展により完全に否定され、14世紀イタリア起源説が妥当とアカデミズムにでは考えられていると記載されています。

ただ、19世紀の最大の魔術師エリファス・レヴィはタロットの中にユダヤ教の密教である「カバラ」にその秘密を見出していることから、このカバラこそ錬金術や占星術、魔術など根源に位置するものであり、レヴィはこのカバラの教えを絵という形であらわしたのがタロットであるとも。

確かに51コラボで企画した、「フールズ・ジャーニー」「カバラの叡智・生命の木」の話を見るとタロットとカバラの「生命の木」との、不思議な関係性が見えてきます。それこそ偶然にも一致しているとしても、後付けで説明するにはあまりにもピタリと合いすぎているのです。

ここから、どんどん「ムー的世界への展開」となっていきます。タロットは現在イタリア起源が定説になっているようで、先日書いた鏡リュウジ氏の本にもそのような記述がありました。しかしこのムーの記事では、古くからあるマルセイユ・タロットに着目し、古いカードが作られた場所としてフランスのマルセイユというキーワードがでてきて、職人たちは口伝により古代以来、一子相伝で伝承されてきたというのです。

そのマルセイユのサン・ヴィクトール教会の地下納骨堂にはマルセイユ・タロットと共通するモチーフ装飾があり、修道僧がカードのようなものまで持って説教している図像も発見されているというのです。つまりマルセイユ・タロットという糸を引いていくと女神崇拝、イエスの血脈の謎を秘めた黒マリア崇拝、神との合一を説くグノーシスやカタリ派の教義、テンプル騎士団や錬金術の秘儀など西欧の秘密の伝統が見えてくるのでは?とも言うのです。

ちなみにタロットの大アルカナの最後のカード「世界」の図像は、四隅にエゼギルの幻視した4聖獣を配し中央には人物が描かれています。この構図は栄光のキリストと呼ばれ教会美術ではおなじみの表現なんだそうですが、カードに描かれているのは、キリストではなく女性。ここでムーの記事はこの女性を、驚くに「マグダラのマリア」としているのです。

私がムーの記事を見て一番面白いと思ったのはこの部分です。かつてキリスト教に存在したという密儀、それをイエスから伝授されたのがマグダラのマリア。カトリックから異端とされた福音書では彼女に伝授された記載があるも、正統協会はそれを認めなかった。ちなみにマグダラのマリアはイエスの死後、迫害をのがれて地中海からマルセイユ近郊に漂着したという伝統があり、隠遁生活をした場所が現在もあたりまえのように残っています。

その南フランスのマグダラのマリアの伝説についてレポートしたのを、このブログの記事でも書いています(写真に合わせた音声版YouTube映像があります)

さらにムーの記事は、理論物理学者デイヴィッド・ボームの話を展開し、ボーム博士よると「インプリケート・オーダー(暗在系)」いう宇宙秩序を提唱して、これはこの宇宙には、われわれが通常認識している秩序(エクスプリーケート・オーダー=明在系)のほかに、通常は認識されえない「織り込まれた秩序」とでもいうべきものが存在しているというのです。

因果律が「時空の法則」であるとすれば、共時律は「時空と意識の共時の法則」。そうなるとシンクロニシティという現象は、通常のわれわれには観測不可能な宇宙の根源、すなわち「暗在系」の深淵を垣間見させてくれるもの、ということができるかもしれないと、ムーの記事は書いています。

イエスがマグダラのマリアに伝え、そしてマルセイユに根づいた「真のキリスト教」の秘儀、それを口伝で職人が伝え絵で表現したものがタロットの原型であり、のちにエリファス・レヴィやアレイスター・クロウリーらがカードに秘められた秘密を読み説いていった。簡単に言えばこのような論旨の展開で、タロットは時空と意識の統合体とダイレクトに繋がる技術であり、世界の創造というもっとも巨大なシンクロニシティを再現したものなのであると。このような内容が17年前の雑誌ムーの記事となります。

まさに、信じるか、信じないかはあなた次第、ということになるのですが・・・。タロット自体示された絵柄から物語を紡いでいくといわれているので、まんざらでもないなと思います。

この記事を読んで連想したのが、デイヴィッド・ボームの「インプリケート・オーダー(暗在系)」という考え方。シンクロニシティの原理でこの暗在系にアクセスするのがタロットというのがムーの記事の捉え方なのですが、記事を読みながら51コラボで企画した「不思議の国のアリス~叡智の迷宮へ、ようこそ~」でも出演いただいているアカシックレコード・リーダーのジュネさんのことを想起しました。

ジュネさんによると彼女のヒーリングは、アーカーシャという見えない世界にアクセスし、アカシックレコードという情報を受け取ってくるもの。このアーカーシャもある意味、暗在系なのではないかと思ったのです。というのも以前、ジュネさんとタロットについてお話をしていたらエメラルドタブレットとの関連性をおっしゃっていたので、その関連性を想起させるに十分でした。

そのジュネさんが、お気に入りの「ソマヴェディック」という空間浄化装置があり、その秘密の話をしているのですが、これも暗在系と繋がっていくように思います。期間限定で動画があるのでそれを見ていただければ、ピンとくるかと思います。

私の個人的感想としてはムーの記事で、エメラルドタブレット、シンクロニシティ、マグダラのマリア、タロット、アーカーシャ、暗在系といったキーワードが線で結ばれたような気がしました。

残り僅か今月末(2022年10月31日)となる企画関連のご案内です!

★全90本のコンテンツ、どこにもないタロットの魅力を凝縮セット販売は10月31日まで「タロット、覚醒への旅」

※ダイジェスト映像

※タロットカードプレゼント企画も末で終了

★アカシックレコード・リーダーのジュネさんが語る「ソマヴェディックの秘密」

11月1日に一部商品が値上がり。お求めは今がチャンス!

★9時間越え、ジュネさんも出演、数学者が書いた不思議な話「不思議の国のアリス~叡智の迷宮へ、ようこそ~」

※ダイジェスト映像

※アリスの関連グッズプレゼントは今月末まで

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