ククリヒメを祀る泉鏡花も愛した私が好きな神社

白山比咩神社（石川県）

全国各地にある白山神社の本源である白山比咩神社は、菊理媛神（くくりひめのかみ）を主祭神とします。私がなぜここに興味を持ったかというと、それは、泉鏡花という文豪に、一時、彼が提示する世界にとても関心を持っていたからです。泉鏡花は「天守物語」「高野の聖」「夜叉が池」など魑魅魍魎らが登場する幻想的な世界を描き、坂東玉三郎が好んで歌舞伎の舞台化をしています。

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その鏡花の小説に菊理媛のことが出てくるのです。鏡花は金沢に生まれたこともなりこの白山信仰とつながりがあったのかもしれません。スピリチュアルの世界では菊理媛は人気があるのですが、私が白山比咩神社に行った時は、そうしたことも知らずに、ただ鏡花の関心で行ったのでした。

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菊理媛は、イザナギがイザナミを追って黄泉の国に至り、そこから逃げ帰ろうとしたときに、黄泉平坂で言い争いになり、両者の主張を聞き入れ助言をしたことにより、イザナギが死の国を脱出しえたと言われています。

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この白山比咩神社ですが、参拝にいったとき、とても清々しくかつ神々しく感じ、個人的には行ってみてよかった神社のベスト３に入ります。

古神道研究家の暁玲華さんに聞きました。

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◆暁玲華さんの著書