ネパール聖地巡礼Ⅱ₋③ ヒマラヤを挟んで陰と陽、聖と俗の二元論を無意識下で統合する旅

2019年11月ネパール聖地巡礼の旅の3日目と4日目。アクシデントを迎えながらネパールの予定も最終日を迎えていきます。

ネパールの仏教施設でブッダアイが印象的なスワヤンブナートボーダナートへ。スワヤンブナートは別名モンキーテンプルとも呼ばれ猿がいっぱいいます。一方のボーダナートは、仏塔を囲むようにバルコル(商店)が並び、巡礼者も多く活気があります。こちらは、映画「リトル・ブッダ」のロケにも使われています。

そして、ヒンズー教の寺院パティパシュナート。ここは、ガンジス川の支流で火葬の葬儀をしており、それが印象的でした。死者は火葬され、聖なる川へ流されていくのです。

チベットで最も重要とされるジョカン寺のお釈迦様の仏像の特別参拝
・・・たぶんこれをできた日本人はほんとに僅か、数える人数しかいないと思います。おまけにその仏像の前で購入したタンカ=仏画にお経を唱えてもらうというスペシャルも!
ラサで一番あたると知られているチベット占星術師(僧侶です)の占い体験
・・・相談ごとで僧侶からプラスの話を言われて、さらに前に進む決心がついたというお話も聞きました
年に一回しか開けないポタラ宮のダライ・ラマ13世の霊塔参拝
・・・こちらもごった返す観光客をしりめに、ええっという感じで部屋に入っていきました。
チベット民族衣装を着た写真会と家庭料理の食事
・・・ワイワイと写真を撮り合っていたのいが印象的でした。
◆チベット医学の病院見学と脈診体験
・・・私も脈診をしていただくチャンスがあったのですが、短い時間の簡易脈診にもかかわらず、体の弱い部分を指摘され、それがいつも悩まされているところなのでビックリしました。
チベット密教壁画の特別鑑賞
・・・書籍にもなっているこのお寺の壁画は、一般客には開放しておらず特別に開けてもらったのですが、あまりも濃密な空間で眩暈がしそうな場所でした。
アクシデントによるヒマラヤ山脈3度の飛行とそれに伴うラサのホテルの缶詰め
・・・ホテルではポリスの監視下におかれ、無事カトマンズに着いたときは拍手が起こったのが印象的
生き神ローカル・クマリの接見
・・・こちらクマリの準備時間をとってもらい、ちゃんとした形で接見していただきました。
スリー・ダル・リンポチェによる観音菩薩の灌頂
・・・観音菩薩とつなげる儀式ですが、通訳はガイドさんがしたのですが、仏教用語が多く大変そうでした(笑)
光一さんと西川眞知子さんの天地を繋げるワーク
・・・チベット、ネパール、ヒマラヤのエネルギーを落とし込む素晴らしいワークだったと思います!
その他にもいろいろ・・・。

かつて海底だったという世界の屋根ヒマラヤ山脈を挟みこの二つは、陰と陽、聖と俗、生と死、表と裏、男と女といった二元論の世界を体現しているかのようでした。 そのチベットとネパールをお客さんと共に回ってきました 。二元論の世界を無意識世界において統合させていくそれが今回の旅のコンセプトでした。アクシデントもありましたが、全日程を終了し、後は日本に帰る時を迎え毎回そうなのですが感無量の気持ちとなりました。普通の旅行ではできないことを、一年がかりで仕込みました。参加者の皆様もケガや病気もなく無事帰国することができ、ほっとしました。お客様には感謝で一杯です。

ところで、今回、チベット&ネパールツアーでタンカ(=仏画)を個人的に購入しました。一つは、「カーラチャクラ(時輪)タントラのマンダラ」。密教最後期に成立したタントラで、あのヒットラーも探したというチベットにあるという地下王国シャンバラ伝説のベースになっているもの。カーラチャクラ・タントラは父タントラ、母タントラの理論を統合した無上瑜伽不二タントラで、タントラの最終形態と言われています。父タントラとは、仏の知恵による宇宙の縮図を描いた宇宙生成論を説いたもの。母タントラとは、いかにして悟りを体験できるかヨーガの技法などを取り入れた生理学理論。この二つが統合されたものがカーラチャクラ・タントラです。マクロコスモスとミクロコスモスを統合し、さらに、天文暦学や占星術を加えた、密教タントラの最終形態のマンダラです。

もう一つは、ネパールでスリー・ダル・リンポチェから観音菩薩の灌頂を受けましたので、「観音菩薩のマントラ(=真言)のマンダラ」です。「オン マニ パドゥメ フン」(Om Mani Padme Hum)は、チベット仏教徒によって最もよく唱えられているマントラとのこと。慈悲の化身である観音菩薩の、このマントラを唱えることによって、悪業から逃れ、徳を積み、苦しみの海から出て、悟りを開く助けになると信じられているそうです。

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