ネパール聖地巡礼Ⅱ₋② 少女神クマリに接見

2019年11月ネパール聖地巡礼の旅。ネパール入りが1日遅くなるというアクシデントがあり、ポカラという場所に行く予定が全部不可抗力で吹っ飛びました。それによりスケジュールも若干変わってくる感じに・・・。

生き神として崇められる少女神クマリに接見

で、ネパールに入り2日目は、世界でも珍しい生き神様の少女神クマリに接見しました。このクマリですが、ロイヤル・クマリは窓からしか見ることができませんが、ローカル・クマリには会うことができます。ただ通常は衣装を着ないのですが、今回はネパール側の旅行会社が何度も根回しをしてくれて、特別に衣装を着てくれて、全員にチャカ(額に着ける赤い印)を付けていただきました。

このクマリという制度は、ネワール仏教の風習。つまり仏教的世界の一つなのです。日本とは違った独自のネパール文化の一つですね。(ややこしいのですがネパールは多民族国家で、先住者にネワール族という民族がいて仏教徒が多いのです)

月経前の幼き少女が「神」として選ばれ、普通の生活ができなくなるのはいろいろ批判もあるようですが、ネパールが王制だった時は、お祭りでは国王もロイヤル・クマリにひれ伏すという一つの宗教文化形態なのです。クマリについては宗教学者の植島啓司氏による「処女神」という本で詳しいレポートがあります。

そのあと、パタンの旧王宮を見学

ネワール仏教のゴールデン・テンプルへ。ネパールの仏教はネワール仏教という密教形式の仏教であり、チベット仏教の影響を色濃く受けています。なのでマンダラやマニ車があります。密教というとチベットのイメージがありますが、ネパール独自のものもあるのです。そのあたりは立川武蔵氏の「ネパール密教」という本に詳しく説明されています。

リンポチェ(高僧)から観音菩薩の灌頂を受ける

そして午後は、世界で活躍するスリーダル・ラナ・リンポチェの僧院へ行きました。海外に出ていることも多いリンポチェなのですが一年前からスケジュールを押さえての訪問が実現しました。ここでは一同、リンポチェから観音菩薩の灌頂=ワンを受けました。こちらもなかななできない体験で午前中はクマリ接見、午後はリンポチェによる灌頂という濃い体験をする1日となりました。

夜はネパール民族ダンスを見せてくれるレストランへ行き盛り上がりました。

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