和製アリスは電気羊の夢を見るか?

「不思議の国のアリス」について関心があることについて何度か書いてきました。オックスフォード大学の数学教師ルイス・キャロルが書いたこのへんてこりんな話、ただのファンタジーとしておさまりきらない奥深さがあります。

そこで現在、この「不思議の国のアリス」に多角的にアプローチする試みを企画中。そのひとつとして朗読と音楽がコラボした企画、先日その映像を撮影しました。

私の世代としては資生堂のCM「ゆれる、まなざし」で鮮烈デビューした女優の真行寺君枝さんが、ユリイカの「不思議も国のアリス」特集号(2015年)所収されている、そのアリスに触発されて書いた創作の物語「アリス伽噺(みめーしす)」を朗読。

真行寺さんの創作テキストが所収されたユリイカ

そして音楽は、自身のバンドのモット・ザ・フープルで全英1位、そしてあのクィーンの世界ツアーに一緒に周り共演、デヴィッド・ボウイオノ・ヨーコともコラボしている伝説のミュージシャンのモーガン・フィッシャーさん。

そして今回の真行寺さんのテキストに、曲をつけた尺八奏者で作曲家の中村明一さん。中村さんは循環呼吸ができる数少ない管楽器奏者であり、古典的な曲である虚無僧尺八の曲を復刻させたCDなどを出しています。

アリスの世界は時空を超えたへんてこりんな世界、真行寺さんはその世界をさらに和のテイストに創作し、モーガンさんと中村さんの演奏が時空間をねじれさせました。真行寺さんのテキストを文字で読んでいるだけでは味わえない、立体的な構造となり、素晴らしいパフォーマンスでした。

八重桜を配した幻想空間でアリスを読む

特に真行寺さんは、撮影本番となったら別人のようになり、さすが超プロだなと身震いしました。

そしてナビゲーターとしてアカシックレコダーのジュネさんが参加し、真行寺さん、中村さんと対談。そしてモーガンさんは100年前の超貴重な初回印刷本「不思議の国のアリス」の本を持ってきてくれたのと、モーガンさんとルイス・キャロルの奇縁を話してくれました。

左からジュネさん、モーガンさん、真行寺さん、中村さん
私も加わって記念撮影

The Secret of “Alice in Wonderland”「不思議の国のアリス」~叡智の迷宮へようこそ~

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