「不思議の国のアリス」の、へんてこりんな世界へ

「特別展アリス へんてこりん、へんてこりんな世界」展 (森アーツセンター)

六本木の森アーツセンターで開催中(10月10日まで)の「特別展アリス へんてこりん、へんてこりんな世界」展は、イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で企画開催されていたものが、日本へ巡回してきた展示。日本で開催された「不思議の国のアリス」をテーマとした展示としてはこれまでにないものだと言います。

この企画展は、「不思議の国のアリス」がルイス・キャロルによって生み出された誕生に関する展示、そして不思議の国は、映画となりスクリーンに投射されディズニーの有名なアニメ、あるいはジョニー・ディップが主演した「アリス・イン・ワンダーランド」など、映像化されて生きます。

それにとどまらず、アリスは他のジャンルにも波及していきます。会場では、51コラボが企画した【不思議の国のアリス~叡智の迷宮へようこそ~】において、ご登場いただいた映画誌研究の四方田犬彦先生が、言及していたジェファーソン・エアプレインの『シュルレアリスティック・ピロー』というアルバムの中にある曲「ホワイト・ラビット」の映像も流れていました。これは話を聞いていたので、ちょっと感動。

さらに、私が春に新国立劇場に観にいった英国ロイヤル・バレエ団による「不思議の国のアリス」の独創的な衣装もそこに展示されていました。アリスは、ファッションやアート、さらには科学の世界にまで影響を与えているのが、この展覧会の後半部分ではわかります。

しかし、なんと言っても一番は、このアリス展の公式図録を翻訳監修したアリス研究の第一人者の高山宏先生が、朝日新聞が主催したこのアリス展が<表>なら、51コラボが企画した【不思議の国のアリス~叡智の迷宮へようこそ~】は、<裏>であり、これまで誰も手をつけていなかった部分を着目した(つまり、ルイス・キャロルは英国心霊協会の会員であり、晩年はスピリチュアルな世界に傾斜していた、それについて研究者は言及していないが、51コラボの企画はそうしたジャンルに光を当てているという評価)もので、お世辞抜きで大変評価していると言っていただいたこと。これで<表>と<裏>により私の中でアリス理解を深めることができました。(⇒ 高山先生のそうしたご意見の関連記事)

(以下、会場は写真撮影OKだったのでいくつかピックアップしました)

51コラボで企画した「不思議の国のアリス」をテーマとした9時間を超えるオンライン配信コンテンツ。アリスの謎に迫る話や、オリジナルのアリス・ヒプノ、音楽と詩の朗読のパフォーマンス、マジックなど、見ごたえたっぷりですよ!(下記の画像をクリックするとそのページに移行します)

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