ルルドの奇跡の水を巡る映画「ルルドの泉で」
映画「ルルドの泉で」(2009年)
■製作年:2009年
■監督:ジェシカ・ハウスナー
■出演:シルビー・テステュー、レア・セドゥー、ブリュノ・トデスキーニ、他
フランスの「ルルドの泉」は、一等の聖地として知られた場所。このルルドの泉は1858年に、ベルナデッタという少女の前に、18回も聖母マリアが出現し、そこで発見された泉が人々の病気を治すという奇跡が起こたことに由来しています。以来、ルルドの泉は奇跡の水として、現在のように世界中から集まる巡礼地として発展していきます。
14歳の少女ベルナデッタの前に「白い服を着たとても美しい少女」が何度も現れ、名前を聞くと「私は無原罪の御宿りです」と答えたことが聖母マリアであるとされ、マリア信仰の中心地となりました。
わたしも3年前、このルルドの泉に行ったことがありますが、多くの巡礼者たちが奇跡の水を求めてその地に来ていました。そして、印象としてはキリストの十字架よりも聖母マリア像が目立つ場所にあり、 マリア信仰を強く感じました。
この「ルルドの泉で」はその巡礼地をテーマとした映画です。 主人公は手足が不自由で車いすがないと生活ができません。しかしルルドの泉の水で沐浴すると奇跡が起こり、車いすから立ち上がり自分の足て歩くことができるようになります。
このルルドの泉では、なんらかの不具合を感じている人たちがたくさん来ているので、主人公の女性に奇跡が起ったことに賞賛の拍手を送るのですが、逆に羨望の視線を送り、どうして私には何も起こらないの?といった空気も漂っていることをも描いています。そこに信仰とは?というベースの問題が流れており、この聖地の悲喜こもごもを淡々と描いています。
この微妙なバランス感が、絶妙です。
このルルドの泉ですが森の奥にあり、川が流れており自然も豊かなところ、そこに行った印象は多くの人々の祈りが捧げられている場所であるからか、とても静謐な感じの場所だと思いました。沐浴も希望すればでき、朝早く、一時間待って私も経験をしました。
また行ってみたい、そんな場所の一つです。
ルルドに行った時の記事です。↓ ↓
その時に撮影したルルドの泉の映像です。