誰が犯人だっけ?アガサ・クリスティの「ナイルに死す」

■製作年:2004年
■監督:アンディ・ウィルスン
■出演:デビッド・スーシェ、他

アガサ・クリスティの「ナイルに死す」、1978年に映画化された「ナイル殺人事件」を以前、見ているのですが情けなや、すっかり誰が犯人かを忘れています。今回、イギリスのドラマシリーズ「名探偵ポワロ」版「ナイルに死す」を見たのですが、忘れちゃっているおかげ?で、彼らが犯人だったの?と逆に面白く見たわけです。

原作は読んでいませんので、わかりませんが遺跡からの投石は映画ではカルナック神殿から、このドラマではデンデラ神殿の裏側クレオパトラのレリーフが残っている場所でした。

ところで、ナイル川クルーズの船の中で殺人事件が起こるわけですから、密室殺人ということになるわけですが、普通に考えれば船内はパニック状況に陥ってもいいのですが、そこは優雅にクルーズを続けているのです。そこはちょっと不自然さを感じました、事件が起こった着岸し調査を進めるのが筋ではないか?死体を船内に持ったまま船が航行していくのは、どうなんだろうかと。

ただ、イギリス人とエジプト人の貧富の差があり、下に見た扱いをしているのも、どうなんだと言いたくなります。時代背景などによりますが、そうした態度は見ていて気持ちのいいものではなりませんでした。

ところで、映画として公開される予定だった新しい「ナイル殺人事件」、コロナ禍により公開が遅れに遅れているのも、鮮度という点で気になる部分でもあります。

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