人生を捧げる方も、捧げさせた方も、どちらも凄いと感じた映画

キューブリックに魅せられた男 (2017年)

■製作年:2017年
■監督:トニー・ジエラ
■出演:レオン・ビタリ、他

「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」といば映画史に残る名作です。それを作ったのはスタンリー・キューブリック監督。十代のレオン・ビターリは、その2本を見て衝撃を受け、キューブリックの信奉者となります。

やがて彼は俳優となり オーディションで「バリー・リンドン」への出演が叶います。その後の展開がすごく、役者人生を捨てキューブリックに絶対的な忠誠を誓った彼は、スタッフ側に転身し、「シャイニング」からキューブリックの映画づくりに参加する。

しかしそれはまるで奴隷のように、あらゆる細かい用事や仕事を任されるようになり、無謀とも言える忠実な側近となっていく。その過酷さは、何人もの関係者のインタビューから伺い知ることができます。

もしキューブリックの側にレオンがいなかったら?キューブリックはどうなっていただろうか?天才に自分の人生を捧げた男のドキュメンタリー。一人の男に人生を捧げるのも凄いが、一人の男に人生を捧げるたくなるほどスタンリー・キューブリックの才能も凄いのだろうなと想像するしかないドキュメンタリー映画でした。

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