女性スパイが、かっこよすぎ、アナ!
映画「ANNA アナ」(2019年)
リュック・ベンソン監督の「アナ」は、まるで名作「ニキータ」を思い出させるような原点回帰の映画でした。ただし、主人公の女スパイ・アナは強すぎるし、頭がよすぎる。格闘シーンはアクション俳優も顔負けするほど鮮やかで、サブミッション的な技も披露します。次から次へと人を殺していくので殺人マシーン、映画だから許される展開。そして旧ソ連のKGB、アメリカのCIAを裏の裏をかき手玉に取る展開。二重スパイもなんのその、まさしくスーパーウーマンなのです。
このアナを演じるのがロシアのスーパーモデルというサッシャ・ルス。サッシャ・ルスがめちゃめちゃいいのでした。モデルとあり服の着こなしもかっこいいし、手足が長いのでアクションシーンもその所作が美しいのです。そしてクールな表情とともに時折見せる憂いを含んだ表情が、魅力的なのです。ここ最近で見た映画の中でヒロインでは一番素敵な女性でした。
映画の展開自体は、ありあり感もあり新鮮さは少ないのですが、展開が早いこと、そして、サッシャ・ルスの画面上での活躍をみるだけでもその価値はあります。アクションシーンがずば抜けているといっていい。日本の女優でここまで演じられる人はいるのだろうか?展開が早いので飽きずに見ることができました。