嗚呼、男気組!映画「男たちの挽歌」

映画「男たちの挽歌」(1986年)

■製作年:1986年
■監督:ジョン:ウー
■出演:チョウ・ユンファ、ティン・ロン、レスリー・チャン、他

傑作「男たちの挽歌」がリバイバル公開されているので、あのエキサイティングをもう一度と映画館で観てきました。

思えば、映画「男たちの挽歌」を35年以上前、公開時に映画館で観た時は、衝撃的でした。わしづかみされるように心が動かされ、2回、映画館に観に行った記憶があります。その後もビデオ化されれば観たり、テレビで放送されたら観たりと、その時々に何度か観ている忘れ難い映画であり、お気に入りの1本。

なんといっても当時、チョウ・ユンファの魅力は強烈でした。二丁拳銃も話題になり、チョウ・ユンファ=二丁拳銃のイメージがついたように思います。そして映画も大ヒット、香港映画=カンフー映画のイメージを脱却した作品で、チョウ・ユンファも人気者になっていき、世界のチョウ・ユンファとなりました。

この「男たちの挽歌」は、とにかく、男気を感じさせてくれる理屈抜きの映画、タイミングよく流れる音楽もいい。今回も椅子に座りながら何度も涙がこぼれそうになりました。話の展開に無茶があってもいいんです。この映画は、映画に泣かされにいくための映画なんです。あらためてチョウ・ユンファの演技に酔いしれました。彼の演技の名場面が多々あります。ナルスティックなのですが嫌味がないんです。

この映画以後、香港ノワールという作品や、男たちの挽歌の続編のようなものが公開され、インパクトを受けた私はその系列の作品を何本か観ましたが、「男たちの挽歌」と並ぶような映画はありませんでした。

それだけこの「男たちの挽歌」は傑出した作品なんだと思います。配役も最高の組み合わせだったと思います。ティン・ロンの押さえた演技がなければチョウ・ユンファもここまで光ることはなかったでしょう。ど真ん中のストレート、感情に訴える映画は、やっぱり強い。

1986年香港初公開時のポスターが展示してありましたが、なんかイメージ違いました。

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