カバラ、その大いなる謎と神秘。興味を持つに至ったきっかけ
今回は「カバラ」について書いてみようと思います。カバラとはユダヤ教の秘教(密教)と言われ、口伝で伝わってきたもの。カバラには「生命の樹」という独特の形をした神秘的な図形があります。その不思議な図形をご覧になったことがありますか?
神秘的な図形なのですが、一見すると杭のような形その図形はよく見ると、「フラワー・オブ・ライフ」の中心部分と符合上部には「六芒星」、下部には「十字架」を含み各線を結ぶとエジプトの「アンク」となりさらには構造は神道の「御幣」と同じつまり聖なる図形とカバラの「生命の樹」は多くの一致点を見ることができるのです。面白いのがその形で杭というか、重心がどちらかに寄ってしまうと倒れてしまうやじろべえのような形なのです。これは面白いです。というのはそこに東洋の陰陽も暗に含まれていると感じることができるからです。
そんな不思議な「生命の樹」なのですが、なぜ、私がカバラに興味を持ったかといいますと、2点あります。
(1)興味をもったきっかけ・その1
まず、ひとつめはイスラエル・ツアーを企画する機会があったこと。イスラエルとは2,000年間、流浪の民であったユダヤ人が建国を許された世界的にも新しい国。そこにはエルサレムというユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3大聖地がある信仰における世界的に最も重要な場所を持ち、また中東の火薬庫と言われてきたように騒がしい都市があります。
私は秘教という響きを持つと、なにかゾワゾワしてしまうので、イスラエルにはカバラに関することもあるかもしれないと思ったのです。調べるとツファットというかつてカバラが栄えた町があることがわかりました。そこにカバラ・センターなるものがあり、ぜひそこに行きたいと思ったのです。そこで、ツアー企画の視察としてイスラエルに飛びました。
どうしてもツファットに行きたい。そうお願いして連れて行ってもらいました。しかし、残念なことにその日はシャバット、いわゆるユダヤ教の安息日にあたり、一切の労働はダメという日で軒並み商店は閉まり、人も歩いていません。カバラ・センターはどこだ?どこだ?と歩いたのですが、わからず仕舞い。しかしふと街の地図看板を見ると、そこにカバラの「生命の樹」の記号が書かれてあるのを見つけました。おおっ!あった!と小躍りしました。
その時、この「生命の樹」の図形について頭に刻み込まれました。残念ながら地図をみてもカバラ・センターはわからず、次のスケジュールがあったので断念してツファットを離れたのですが、たしかにユダヤの国にあの「生命の樹」の図形があったという印象が、カバラとは?という問いのきっかけになりました。
(2)興味をもったきっかけ・その2
そして二つ目は、世界における宗教構成比で、キトスト教とイスラム教を信仰する人は世界人口の50%いると言われています。つまり世界の半分の人々がこのどちらかの宗教の影響を受けているということ。ところで、このキリスト教がゴッドと呼ぶ神、イスラム教がアッラーと呼ぶ神は、実は同じ神を指しているというのを、皆様はご存じでしたか?
それはアダムとイブ、ノアの箱舟・・・といったユダヤ教のベースとなっている「旧約聖書」が、キリスト教、イスラム教の出発点になっているのです。なので、ユダヤ教のヤハウェも、キリスト教のゴッドも、イスラム教のアッラーも実は同じ神を指していることになるのです。キリスト教とイスラム教の紛争は兄弟げんかをしているようなもの?
そしてこのカバラは、その世界2大宗教がベースとなっているユダヤ教の秘教(密教)であるということ。密教とは秘密の教えなので、書物といったものに残すでなく、師から弟子へと口伝で伝えられていくもの。これは仏教においても密教は大切な部分は口伝で伝わっていくのと同じですね。
つまり2大宗教の出発点である「旧約聖書」を信仰しているユダヤ教の秘教、2,000年もの間ディアスポラ(流浪の民)となりながらも、それも口伝で伝わってきたこと、その過程においてタロット・カードや占星術、数秘術、オーラソーマなどに影響を与えてきたこと、さらには、日ユ同祖論も言われているようにカバラと神道との類似性などを聞くにつけ、カバラとは?という問いが深まったわけです。そしてその問いを調べるとエジプトにも波及していくのです。イスラエルに行く数年前にエジプトにいったので、謎の興味は尽きないないなあと・・・。
(3)カバラを深堀り!
そうしたこともあり、51コラボではカバラに関する講座をいくつか実施してきました。調べると50時間以上もあります。この冬に新たに、カバラと四柱推命、カバラとプラネット(惑星)、カバラと不思議の国のアリスの関係性の講座を撮影したので、すべてをまとめて、受付期間限定(2022年3月1~3月31日)で、「カバラ・アカデミア」として、すべてのコンテンツを配信することとしました。それを8分程度の映像にまとめたのですが、よくぞここまでと思ったりします。
全体像がわかる約8分の映像 ↓↓
「カバラ・アカデミア」の詳細、クリックするとHPへ ↓↓
ちなみに上記に書いたカバラ・センターですが翌年の本番ツアーで、訪れてユダヤ人のカバリスト・ローム氏の話を聞くことができました。この「カバラ・アカデミア」にもその映像が収録されています。
不思議ですね。上記に書いた2点のきっかけが、このように数年後にまとまるなんて・・・。ここまでヴァラエティに富んだものはないなと思います。映像以外に電子書籍もありますが、日本を代表するカバラの先生が同一書物内(電子ですが)で並んだことがないのですから、とてもとても小さい世界ですが日本初 (笑)、そんなわけなので、きっとこの講座には、何か発見や気づきが多々あると思います。