オルタナティブ・ポスターが映画を再生す!
「MOND 映画ポスターアートの最前線」展 ( 国立アーカイブ )
映画のポスターは、映画館の前以外はほとんど見かけることはない。映画の世界を視覚的にこれは面白そう!と瞬時に思わせるインパクト。
映画のポスターも、音楽のLPジャケットのように遺物と化していくのかもしれません。
東京・国立映画アーカイブで開催中の「MOND 映画ポスターアートの最前線」展は、そんな時代になったからこそ、逆説的に輝くことになった、クリエイティブな映画ポスターが集合した展覧会です。
これらのクリエイター達が独自のデザインで作った映画会社とは関係のないアートとしての映画ポスター。展示された作品はアメリカ・テキサス州オースティンを本拠とするアート集団「MONDO」によるもの。
もとは独立系映画館のTシャツとしてスタートしたのが、上映会用のオリジナル・ポスターを作りはじめ、やがて上映会とは関係なく映画作品を讃えるために「オルタナティブ・ポスター」として制作し販売するや、世界中からそれら作品を求める事態になったと言います。
見ているとクリエイターは世界中に広がっている。これぞせWebの力で映画というキーワードで世界中に発信、さらには、国の施設でポスター展まで開催することになるという、現代を象徴するようなアート現象だと思ったのでした。