こんなにいい映画だったと気がつかなかった「バグダット・カフェ」

映画「バグダット・カフェ」(1987年)

■製作年:1987年
■監督:パーシー・アドロン
■出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー、他

映画「バグダッド・カフェ」はミニシアターブームをつくるきっかけになった作品として、よく引き合いに出される映画です。作品は有名ながら、私は不覚にもこの「バグダッド・カフェ」を見逃していました。

不覚にも、と書いたのは「バグダッド・カフェ」が想像していた以上に素晴らしい映画だったからです。心からこの映画はいいと言える作品にはなかなか出会えないのですが、これはよかった!

人生の軋轢、倦怠感、不満、怒り、貧困、怠惰といったようなものがあるかと思えば、国籍の違う異邦人の珍入。その珍入者も夫婦喧嘩にひと悶着あった。出会った黒人と白人の女性二人は共に旦那が逃げた。そこでお互いが警戒し合う様がいいし、その異邦人が手品により人気が人気を呼びカフェを復活させる。その展開も驚きでしたが、ミュージカルテイストになっていく部分にはさらに驚かされました。そして、舞台設定が緑のない砂漠、そこにあるオンボロカフェというのが、何とも言えず感性を揺さぶるのです。もっと言えば、映画を作ったのがアメリカではなく、ドイツの監督だったというのも新鮮な感じがします。

全編に満ちた人間愛の映画

当時、ヒットしたよく知られた曲ですが、ジェヴェッタ・スティールの「コーリング・ユー」、何度聞いても素晴らしいので、古い映画ですがサントラ盤のCDも購入してしまいました(笑)

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