スリルに満ちた人生、スポットを浴びた人生、一度経験すると忘れられない??

映画「スパイ・バウンド」(2004年)

■製作年:2004年
■監督:フレデリック・シェンデルフェール
■出演:モニカ・ベルッチ、バンサン・カッセル、他

フランスのスパイ映画ということです。フランスのスパイ映画は珍しい印象。お目当てはイタリアの宝石と言われているモニカ・ベルッチなのですが、この映画の時はバンサン・カッセルと既に結婚しており、夫婦競演だったんですね。その後、お二人は別れたようなのですが・・・。

フランス情報機関のエージェントであるリザとジョルジュ、つまり、上記の夫婦競演した二人は、夫婦を装い(実生活では結婚している)武器密輸船の爆破命令の任務を遂行します。

しかし任務完了後、リザ(モニカ・ベルッチ)が麻薬密輸容疑で逮捕される。一体彼女を罠にかけたのは誰なのか?同じスパイ仲間のジョルジュ(バンサン・カッセル)は 、上層部を無視し、真相究明へと行動する。

実在の事件をテーマにした映画といいます。武器商人が暗躍し、さらにその裏には国家の秘密機関がある・・・。微妙なバランスの中で世界は動いているのだと思いますが、裏の裏に蠢く世界があるんだということを、この映画では描いているんでしょうが、それをどう見ていくのかとということがあるかと思います。裏のパワーバランスで世界は動いているのか?それとも裏から仕掛けたことでも、それは決定打にはならず、大きな流れの中の一部に過ぎともの、やらないよりは動きの修正ができるとみるか?

映画での会話が印象的でした。それはリザが偽りだらけのスパイ生活に疲れてしまい、辞めたいと考えていること。しかしジョルジュは、「一度スリルに満ちた生活を味わったスパイは、普通の暮らしには戻ることはできない」と発言していたこと。芸能人が一度スポットを浴びるとその経験が忘れられず、引退後、再び戻ってくるということに似ているなと思いました(笑)

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