歌って踊って恋に生き、B・フォッシーの「スイート・チャリティ」
映画「スイート・チャリティ」(1968年)
■製作年:1968年
■監督:ボブ・フォッシー
■出演:シャーリー・マクレーン、ジョン・マクマーティン、サミー・デイヴィス・Jr、他
天才振付師ボブ・フォッシーが、イタリアの天才映画監督フェデリコ・フェリーニの映画「カビリアの夜」を題材にしたミュージカル映画「スイート・チャリティ」。 ボブ・フォッシーの振付は、エキゾティックでエロティックでゾクゾクっとさせてくれる独特のムードがあり、すごいなあと思います。そのホッシー振付の「シカゴ」の舞台を、昔、劇場に観に行ったことがあり、その時の感動を思い出しました。
フェリーニの映画ではジュリエッタ・マシーナが演じた男に翻弄される女性をシャーリー・マクレーンが演じるのですが、彼女のイメージはチャネリングなどスピリチュアルを紹介したイメージが強いのですが、チャーミングな笑顔と歌と踊りが軽快で、スピのイメージとな違った感じ。天然な恋多き女性という役柄を演じているんで、イメージが違うのがあたりまえなんですが。
公開された映画は「カビリアの夜」と同じく再び笑顔で歩みだしていくのですが、DVDには別バージョンの終わり方も収録されていて、それを見たら、よりパッピーエンドの終わり方になっていて、その終わり方もいいんじゃないかなとも。
ところで私の年代では子供の頃、ウィスキーのCMで知ったサミー・デイヴィス・Jrが登場していて、名前だけしか知らなかったのですが、彼の歌って踊るパフォーマンス・シーンがあり始めてみました。だから?古い映画なんですね。 製作された年は1968年。しかしその感性は今見ても楽しい。すぐれたミュージカルは、時に流行したファッションは古くても、50年以上経ても色褪せない、そんな印象を持った映画でした。