スウェーデンのJAZZの歌姫モニカを描いた素敵な映画

映画「ストックホルムでワルツを」(2014年)

■製作年:2014年
■監督:ペール・フライ
■出演:エッダ・マグナソン、すべりる・グドナソン、他

シングマザーの電話交換手から世界的なジャズシンガーへ、激動の人生を描いたスウェーデンのモニカ・ゼタールンドを描いた伝記的映画。英語ではなく母国語でジャズを歌いスターとなり、巨匠ビル・エヴァンスとの共演の「ワルツ・フォー・デビー」が世界的なヒット。

映画は主演のエッダ・マグナソン、スウェーデンの方とというので初めて見たのですが、とにかく美人で歌が上手い。彼女の熱演なくしてこの映画はできなかったでしょう。映画公開時に来日してブルーノートで公演をしたというから本物の実力です。

映画では屈辱的な失敗を乗り越えてスターダムにのしあがっていくのですが、生活はというとかなり荒れた感じで、いつもタバコを吸いアルコールを飲んでいるというイメージに描かれています。成功の階段を駆け上がった代償としてのプレッシャーは相当なもんだったのでしょう。これじゃ、体壊すよって感じです。

アルコール依存症に見える。トイレでそのまま寝てしまったり、気がついたら軒先でアルコールのビンを転がしたまま朝まで寝ていて子供に起こされるという始末。自己管理ができていないとレコード会社から契約打ちきりの烙印を押されたりします。

しかし、妥協しない生き方が、ビル・エヴァンスとの共演につながり、父親との不和の和解に向かいます。わがまま放題、身勝手な女性に写って今したが、ベースは父親との確執にあったと言えそうです。

映画は、どこかで耳にしたことがあるとなという歌のナンバーが流れ、これ聞いたことがあるといった感じになります。そして60年代のファッションがメチお洒落。すべての映像が絵になるし、カッコいい。

素敵な映画でした。

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