歌って踊って、泣いて笑って、伝説のインド映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」
映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」(1995年)
■製作年:1995年
■監督:K・S・ラビクマール
■出演:ラジニカーント、ミーナ、他
インド映画「ムトゥ 踊るマハラジャ」が公開されたのは20年以上前のこと、インド映画ブームを引き起こした作品です。映画を見ていると突然、歌い踊りだすそのスタイルが衝撃的でした。今回、あらためてこの映画を見て見たのですが、こんな話だっけ?とほとんどストーリーを覚えていないことに気づきました。ただただ見ているだけで痛快な娯楽作品でも、話の本筋は全く覚えていないという(笑)
主演は ラジニカーント、たしかインドの国民的俳優ということだった。格闘シーンではカンフー映画を意識した演出、でもキックの足はそんなにあがっていないけど。馬車の追撃シーンは、思わず危ない!って声が出てしまうくらいハードなアクション。
そして、歌と踊り。これが短い時間に背景や衣装がパッパッと変化していく贅沢なつくり。バックで踊る人や象などの動物も登場し、見事すぎるエンタメ感。で、翻訳された歌の歌詞を見ると意外と教訓的な意味深な言葉が。
とにかくそれらは、アナログでCGを使っていないところがいいのです。
で、話は主人公の召使が実はマハラジャの息子だったという貴種流離譚で、めでたしめでたし・・・。演出や話の展開は荒っぽくドリフか何かのコントを見ているような錯覚に陥りますが、全体として作品の持つパワーが違います。ある時代にインパクトを与えた時代を代表する映画ですね。