クイーン×ベジャールのコラボにしびれた!

「バレエ・フォー・ライフ」(1997年)

WOWOWでクイーンの曲に、モーリス・ベジャールが振付をした1997年のバレエ公演を収録した 「バレエ・フォー・ライフ」が、昨日16日に放送されていて、何気なくそれを見たのですが、だんだん目が釘付けになり、最後は超面白かった!に。

私はバレエに縁は全くないけれども、それでも楽しく見ることができたのです。音楽がクイーンだったというのがよかったのだと思います。そしてクイーンの曲に割り当てられたそれぞれの振り付けには、正直わかり得ない部分があるのだけれど、それを超えた圧倒的な身体表現に魅了されたのでした。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」も大ヒットしたこともあり、クイーンの曲はこうなってくると人類財産と言ってもいいくらいですね。 エイズで亡くなったフレディ・マーキュリーに捧げたというこの 「バレエ・フォー・ライフ」、一方で映画「愛と悲しみのボレロ」におけるダンスが鮮烈なジョルジュ・ドンへのオマージュでもあり、後半に彼の映像が出てきました。ジョルジュ・ドンもフレディと同じくエイズで亡くなっているからです。

このバレエ作品を作ったモーリス・ベジャールは、この時70歳とか、すごいエネルギーを感じました。さすが20世紀にバレエ革命を起こしたと言われるのがわかります。そして、衣装がかっこいいなと思っていたらイタリアのベルサーチ

パフォーマンス中にエイズのキーワードが出てくること、そして始まりと終わりを見ていると、この作品自体がエイズで失った若い命へのレクイエムのように見えてきました。

ちなみにこの5月にモーリス・ベジャール・バレエ団が来日し「バレエ・フォー・ライフ」を上演をするはずだったのが、コロナ禍により中止になったそうです。エイズにコロナ・・・だぶって見えてきました。早く目には見えないウィルス感染の流れを克服し、こうした上質なパフォーマンスを劇場で楽しめる時間がくることを期待します。

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