物理学を導入、高次元存在と遭遇する名作映画
映画「インターステラー」(2014年)
■製作年:2014年
■監督:クリストファー・ノーラン
■出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、他
クリストファー・ノーラン監督の映画に「インターステラー」というのがあります。劇場公開時にそれを見て、えらく感動した記憶があります。
クリストファー・ノーラン監督は〈時間〉というものに関心があり、それがテーマになっている映画が多いのですが、この「インターステラー」もまさしく〈時間〉が大きな要素をしめています。
話はSFもので、地球の滅亡は間近で人間の移住先を見つけるために時空を越えて他の星を探すというもの。相対性理論や量子力学、ブラックホールにワームホールなどが絡み合い、私の頭はちんぷんかんぷんなのですが、重力の影響で、この星の1時間は地球上では数年間に相当するとか。
その辺りは何となくそうなんだと見ているのですが、私が感心したのは〈高次元存在〉を描いていたこと。映画における高次元とは五次元の存在で、我々は三次元に生きているわけだから、五次元から見れば二次元前、つまり三次元からすれば、点と同じということだ。
この高次元存在の取りはからい?で時空間を越えて、主人公が過去の自分とコンタクトする場面が描かれている。三次元で肉体を持っている我々からすれば、過去へ遡及し書き換えられないので、現象としてはポルターガイスト現象として過去の自分には見える。
こう書いていても中々難しいのだけれど、物理学や宇宙論を紹介する雑誌では、高次元についてはそれが証明されいているようだ。この高次元存在は我々から見れば想像すらできないものなので、まさしく神のような存在なのだろうか?
映像の世界で最先端を走る注目の監督の映画は刺激的で面白い。
映画はだんだん感動的に描かれ、後半は涙腺弱くして、見ていました。「インターステラー」は賛否両論あるだろうけど、〈高次元存在〉を扱ったことにより、「2001年宇宙の旅」に匹敵するくらいの、SF映画の金字塔を立てた作品と私は思っています。
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