45年前のパワーは衰えず「マッド・マックス」
「マッドマックス」、久しぶりに1作目の作品を見た。45年前の公開当時、この映画ほど、期待をしないで観に行き、予想をはるかに超えて、インパクトを受けた映画はないだろう。でかいスクリーンから流れる、まるで予想もしてなかった狂気さえ孕んだ、スピード&バイオレンス映像とストレートで感情に突き刺さる展開。登場人物が尋常でない奴らばかり。なんじゃ、こりゃ?と若かった私は、映画館で度肝を抜かれた。
今でこそ映像は進化を遂げ、キャラクター設定も今見ると、おとなしげに見えなくもないが、当時は、絶対に近寄りたくない、痛さも200%感じさせるような、無法者たちがまるで登場し、狂気を帯びていると感じた。正義もへたもどこ吹く風。力こそ正義。
とにかく、カーアクションが凄まじく、当時、スタントマンがこの映画で死んだのでは?ということが、「マッド・マックス」観たか?あの映画でスタントマンが・・・と映画を観た人達のなかでささやかれた。しかし、それは事実でなく映画会社の宣伝だったと後からわかったのだが、観客にそう感じさせるほどインパクトが強いアクション・シーンだったのだ。
低予算で作られたが、狂気の映画「マッド・マックス」により、メル・ギブソンはスターの仲間入りをはたし、映画は映画史に燦然と輝く作品となった。そのパワーは45年経っても、古びていない。その物語は現在も作られており、そのマッドさは、初志貫徹させている。