人類に“人種”は存在しないうこと

先日、文化人類学をチョトと勉強ていたら、私が何の疑問もなく思っていたことが、実は大きな誤解に基づいていたということを知り、ビックリしました。それ、知っているよ、という方もいらっしゃると思いますが、私は、それ知らずにいてインパクトを受けたので、シェアしたいと思います。

それは「人種」についてです。私は人種という言葉を聞くと、白人、黒人、黄色人ということを思い浮かべます。あるいは、白人をコーカソイド、黒人をネグロイド、黄色人をモンゴロイド、とと呼び、私たち日本人はモンゴロイドという認識でいました。しかし、それは全くの間違いで、人類における人種は、一つなのだそうです。

いやだって、明らかに皮膚の色が違うし、目の色も・・・。と私は思っていたのですが、皮膚の色や他の身体的特徴は、関係ないのだそうです。それはミトコンドリア、DNA、ゲノムという研究が進み、わかってきたことは、私たちが人種と思っているものは、大きな誤解であるというのです。

皮膚の色が同じでも遺伝子レベルで、大きく異なることがあるし、逆に、皮膚の色が違っていても遺伝子レベルで近い場合がある。つまり、人種を分ける科学的根拠はなく、人は視覚的印象で区分けしてしまっている(人種⇒遺伝という誤解をしている)はというのです。

私、それを知ったときに、ビックリしました。では、皮膚の色は?目の色は?それらは環境によるもので、人類の多様性を理解するためには大切な問題ではあるが、人種という概念には、それらは有効ではないということが、人類学者ではあたりまえのことのようなのです。私、恥ずかしながら全く知りませんでした。巷でも知らない人、多いんじゃないかと思ったりします。

そもそも人種という概念は、社会的なものであり、そこには政治的、差別的視点が入っていてヒエラルキーが形づくられているということ。この人種の概念は、そもそもヨーロッパやアメリカで創られ、世界に影響を与えたというのです。

さらに言えば、たとえば、白人を指すコーカソイドの由来は、トルコのコーカサス山脈に由来、それはコーカサス山脈に、旧約聖書のノアの箱舟がたどり着いたとされるアララト山があって、そこから始まったとされることにより、それ故に、コーカソイドと名付けられたということなんです。えっ?それって神話(聖書)の話じゃん。つまりですよ、この人種の概念にはユダヤ=キリスト教的な考え方が反映されているということなんです。あら、まあ・・・、そうなんだ。

我々人類は、アフリカが起源であり、およそ5万年ほど前に移動が始まり世界に広まった。人類に対して「人種」というの区分けはなく、科学的根拠もない。つまりあらためて、人類、皆、兄弟なんだということ。戦争なんか、無意味そのもの。早く銃など捨て、おぉ、兄弟!とハグしてもらいたいな、と思うのでした。

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