イタリアのタロットのテーマパーク?

ニキ・ド・サンファル の タロットガーデン

ニキ・ド・サンファルという世界的な女性現代芸術家がいます。女性性をテーマとし世界的に知られた作家です。

そのニキですが、とても美しい方なので18才からファッション・モデルとして活躍するも、11歳の時に父親から性的虐待を受けたことが原因で、23歳の時に重度の精神疾患で病院に入院することになります。そこで治療法として絵を描くことに出会い、やがて快方に向かい芸術家になることを決意します。なのでニキは専門的な美術教育は受けていません。にもかかわらず世界的な作家になったところがすごいです。

60年代には、絵具を入れた袋を石膏でキャンバスに固定し、離れた場所から銃で撃ち、流れた絵具が作品を形成するというという「射撃絵画」と呼ばれる衝撃的なパフォーマンスが話題となります。その後、作風は変化し女性性をテーマとした「ナナ」という豊穣性ある原始的イメージもあるカラフルな立体物を制作し高い評価を得、ニキの代表作となります。

ガウディから影響を受けているニキは、なんと20年もの歳月を費やし、イタリア・トスカーナ地方にタロットの大アルカナ22枚のカードをテーマとした彫刻群を配置した庭園タロットガーデンを完成させます。ニキの作ったタロットをテーマとしたオブジェは巨大で、ニキはその彫刻の内部に住み込んで庭園を完成させたそうです。そこにはニキのタロットへの思い入れと執念を感じさせてくれます。

日本では熱心な日本のコレクターにより栃木にニキ美術館が作られたり(2011年に閉館)、2015年には新国立美術館で大規模なニキ・ド・サンファル展が開催されています。この女性美術家として世界的に著名なニキ・ド・サンファルが作りあげたイタリア・トスカーナ地方の「タロットガーデン」。一体どんな場所をなんでしょう。タロットの持つ神秘的な力とアーティストとしてのニキ・ド・サンファルがコラボしたことによりできた場所。

51コラボでは、イタリアのヴェネチア在住の政府公認観光ガイドの市川朋子さんに連絡をとり、ニキ・ド・サンファルの「タロットガーデン」のバーチャルツアーのようなイメージで解説していただくことを試みました。現地からの情報なので、ニキの「タロットガーデン」に興味がある方は必見の映像かと思います。⇒ ニキ・ド・サンファルの「タロット・ガーデン」★市川朋子

こんな庭園がイタリアにあるのをご存じですか?(クリック!)

ちなみに、今月末でセットとして販売を終了するタロットの魅力をギュと圧縮した「タロット、覚醒への旅」にも市川朋子さんによる「タロットガーデン」の説明映像はついてきます。

(タロットの魅力をギュっと圧縮)

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