1日30分で人生に彩りを加えることができるなら・・・

『「1日30分」を続けなさい』古市幸雄(マガジンハウス新書)

還暦を過ぎているので、将来のために何か資格など取って勉強しようという年齢ではないのですが、タイトルを見て、つい購入してしまいました。

作者によると継続は力なり、結果を出すのは勉強した時間であるとして、1日集中して勉強するより、1日30分の時間を捻出して続けていく方が、よっぽど効果的なんだということです。もし勉強するのが嫌になった日は、その時は苦痛を感じてやるよりはやらないほうがいいと。さらに勉強するモチベーションが湧かないようなら、やる必要がないとあっさり書いています。

つまり勉強をすることにより、人生を変化させたいという理由がなければ、そもそも続かないのでやる意味がないと。勉強をする意味が自分の人生にとってどのような変化をもたらし、意味があるのかという、そもそも論がベースにあります。

勉強の成果は、どれだけ時間をかけることができたかによる大原則があるので、1日30分くらいの時間が取れないで成果を得ようというのは無理です、ということですね。30分×300日=150時間、つまり三日坊主や嫌になってしない日(365日-300日=65日)が2ヶ月くらいあっても30分やり続けると150時間勉強をしたことになる。それによって人生で得ることの要素が大きいので、やらない手はないという論理です。

勉強で成果を出すとは、車のドライブにたとえて、1.行き先を決める(目標をたてる) 2.ルートを決める(勉強の仕方や質をきめる) 3.アクセルを踏む(日々勉強を続ける)これしかないとシンプルに言い切ります。そして目標達成のためには多くの人が「~したら、~する」という考え方をするけれど、そうではなく「〇年〇月〇日までに私は~する(になる)。それを実現するためには~する」という目標の立て方をしたほうが、数倍早く達成できると言います。

自分の実現したい目標や夢を先に決めて、固定化し、その目標のために注ぐエネルギーや時間を変動させることであると。タラ、レバの発想ではなく、先にゴールを決めること。多くの人ができないのは目標を決めて決断しないことに原因があると。やはり多くの人が言うように、行動することこそが大切だと。そのためには30分の時間が取れるでしょ?とれないのは、そもそもそうなりたいというモチベ―ションが弱いので、やらないほうがいい。挫折してやめてしまうなら時間の無駄であると。

60歳過ぎてしまい、若いころのような野心はだいぶ薄れてしまったけど、この著者の言っていることは正論だなと思います。勉強が目的ではなく、勉強して何を得たいのか?私は最近、残された人生というのを考えるようになってきました。その意味で著者の提示する1日30分時間を取り勉強しましょうという考え方が、違う意味で参考になるなと、充実した時間を過ごしていくためにも、そうした考え方は応用できるんじゃないかと思います。

ちなみに歳をとり記憶力が落ちているので、本に書いてあった「ある項目を勉強する→この勉強の1週間後に復習する→最初の復習から2週間後に2回目の復習をする→2回目の復習後1か月以内に3回目の復習をする」のがもっとも効率的だというので、老化のボケ頭対策に、自分なりに勉強してみようかなと思ってみたりしました(笑)

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