毎日のちょっとしたことを、どう楽しめるようにするか?

「毎日を楽しめる人の考え方」(樺沢紫苑・著)きずな出版

「インプット大全」「アウトプット大全」がベストセラーになった精神科医の樺沢紫苑氏の本。一日一日が楽しく生きることができる、これは大切なことですね。樺沢氏はそれを体現し、自身の経験からそのコツや工夫、考え方をまとめた本です。

実は私、2ヶ月ほど前にコロナに感染し、自宅療養をしました。今はすっかり元気になっているのですが、感染直後は高熱が出て、倦怠感もありSNSなど、やっていることに対して無気力感があり更新することが一時中断していました。健康になって本屋に行って見かけたのがこの樺沢氏の本でした。

コロナに感染し、一時的に苦しい思いをして、今一度、健康が大切であることと、還暦を過ぎているのでこれから先をどう過ごしていくべきか?なんてことを漠然と感じたので、眼には行った時、何が書かれているのかなと手にしたわけです。

樺沢氏は、「遊び」を重視し、仕事ファーストから遊びファーストへシフトすることを提唱しています。遊びが充実すれば、仕事にも生かされ、結果的に両方よくなると。それだけを見ていると、うーん、どうなんだろうかと思うわけですが、樺沢氏の遊びの定義が「仕事以外の楽しい活動」がすべて遊び、としていますので、納得しました。

つまりソファーでなにもしないこと、ゆっくり入浴を楽しむことも、睡眠も熟睡して気持ちよく眠れるなら、すべてそれは遊び。そう分けられれば気負うことなく、日々のちょっとしたことも遊びになるので気軽に楽しむことができなと思います。つまりカップラーメンもただお湯を入れて3分待つだけというのではなく、そこに盛り付けを工夫するとか、時には高いものを買ってみるということも遊びなんだと。

樺沢氏は、やりたいことがあればやればいい、徹底するとそこから何か面白いことが起こってくると、楽しいから続けている、その継続性が成功するコツなんだと自身の経験から発言しています。AI時代を迎えて、能動的なこと、自発的なこと、クリエイティビティなことなどの要素は、これからもっと必要になってくるだろう。アウトプットする力が必要になると。遊びはそうした要素を持っているので、遊び力こそが必要であり、仕事にもそれは活かされてくるんだと。

当たり前と言えば、当たり前のことなんだろうけど、それが現実になると簡単そうでそれは難しいこと。気負わず実行するには期限をきめる、時間をきめるなどちょっとした工夫が大切とも。でも思うにそうしたことは、仕事に関してもいえるなと思います。つまり樺沢氏の提唱することは、どう一日を過ごし、生きていくのかという生きる術を書いている、そう思いました。私はダラダラするのが好きな時間なのですが、同じダラダラするなら、楽しくダラダラする、それが遊び力ですね。

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