火山の噴火で埋まった街「ポンペイ」展(終了しちゃったけど・・・)
「ポンペイ」展(東京国立博物館)
あれよあれよと思っているうちに会期が終了してしまった東京国立博物館で開催されていた「ポンペイ」展。終わってから一週間以上経ってしまったけど、それを観に行ったことを書きます。
ローマ全盛の時代、西暦79年にヴィスヴィオ山が大噴火し、ポンペイの街が埋まってしまった。その後18世紀になってようやく発掘されたというのですから、約1700年にわたり、まるでタイムカプセルに閉じ込められたわけです。
噴火により堆積物に短時間で閉じ込められた。なので噴火の犠牲者が生々しい形で残された。さらには家や美術品に日用品、きれいな形で残された。その展示は約2000年前のものと思うと迫真性もあり、インパクトがありました。
一度は行ってみたいポンペイ、その展示された数々のものを見ているとそう思います。そしていかにローマの文明が高かったかも。
面白いなと思ったのが、神々を紹介するコーナーでイシス神官の絵があったこと。ローマとエジプトは近いのでイシス神殿があったのは想像がつくのですが、イシス女神はヨーロッパ内部までその信仰があったということを聞いたことがあるのですが、それを感じた展示でした。
そしてローマはギリシャの神々を習合しているし、インドの神々も流入するわけでごった煮の多神教のイメージ。しかし、キリスト教を国教化したことにより、ローマの威力によって一神教の宗教が世界に拡がって行った。
私は世界史には疎いのですが、この展示を見るだけでもローマの影響力はすごかったと思うのです。さらに技術も相当進んでいたのでは?と思ったのです。
というのは、医療器具もあったのですが外科の器具や膣鏡というものまであった。87年の時代にそんなものまで?実は想像している以上に、技術や文化は発達していたのではと感じたのです。
おおっと思ったのは当たり前ポンペイで最大の邸宅というファウヌスの家には、教科書などでお馴染みのアレクサンドロス大王のモザイク画があった。そうしたものがある家というのもすごい。で、お馴染みのと書いたのは、ほとんどのアレクサンドロス大王の写真はそのモザイク画からなので、このポンペイの遺跡の絵がアレクサンドロス大王のイメージを作っているということなのです。
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火山の噴火で埋まった街ポンペイ。そうした事態は現代でも絶対に起きないとは言えない。