こどもが描くような絵、ミロは日本を夢見てた

「ミロ展ー日本を夢見て」(ザ・ミュージアム)

ホアン・ミロという画家がいます。ミロの絵は対象が極端にデフォルメされ、まるで子供のらくがきのような印象を受けます。ミロは世界的な名声を博した画家なのですが、その絵のどこがいいのかというのが、美術的な知識による視点がないと正直難しいと言えるかと思います。

見る前にミロという評価があるから、よく見える部分があるのでしょうが、何の予備知識や世界的な評価などのフィルターなしに見た場合、多くの美術的な関心のない人は、よくわからない絵というのではないでしょうか?

同じように近代芸術で名を馳せたカンディンスキー、パウル・クレー、モンドリアンと言った作品群も同様な印象となるのではないかと思います。いき過ぎた抽象表現のアート作品は理解不能と、平凡な頭には感じさせる要素があると思います。

ところで現在、渋谷のBunkamuraのザ・ミュージアムでミロ展が開催されていて、それを見るとかなり日本文化に憧れ、影響を受けていたことがわかります。浮世絵を自分の作品の背景に張ったり、書の影響を受けた作品もありました。日本を夢見て70歳を過ぎて初来日を果たしたというのは、よかったね、ミロさんと言いたくなる感情が湧いてきました。詩人の瀧口修蔵とも交流があり共同で本を出したりしていたというのは、印象深いですね。

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