飲んだくれで一見ダメダメの保安官、ほんとは凄腕の心優しき男の西部劇
映画「トゥルー・グリッド」(2010年)
■製作年:2010年
■監督:ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン
■出演:ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン、他
まるで大人のおとぎ話のような西部劇「トゥルー・グリッド」。この映画はジョン・ウェインの「勇気ある追跡」をスピルバーグの製作、コーエン兄弟の監督でリメイクした2010年の作品。
ストーリー的には無理がある内容にも思えるけど、大人のおとぎ話と見れば素直に感動。私はこの「トゥルー・グリッド」を10年前の劇場公開時に見ていて、その時も、いい映画だなあと感動したので、再見してみてもその感覚は変わらずでした。
映画というものを、40年近く前に就職し社会人になってからは忙しくなり、また、関心もなくなり、ほとんど映画を見なくなってしまっていたのですが、丁度10数年前くらいにある映画を見て、映画って面白い!と再発見し、再び映画館に通うようになりました。
映画館に行くという行為は、面倒だし、わざわざ行かなくてもとか思ったりしますが、でもやっぱり大画面の映画館で見た映画はなぜか記憶に残っていきます。この「トゥルー・グリッド」は、そんな映画再発見の時期に出会った1本の映画。
飲んだくれの一見ダメダメの保安官、ジェフ・ブリッジスがとてもいい味わいを出していて、その演技を見るだけでも充分満足します。最後は、彼の優しさが、素直に行動に出て心が打たれるのです。その意味で、忘れた頃に見たくなる映画かもしれません。