描かれた花で満開となった美術館、百花繚乱の世界

「百花繚乱―華麗なる花の世界―」展 (山種美術館)

4月ということもあり散歩がてら行ったことのない山種美術館へ行きました。目的は「百花繚乱―華麗なる花の世界―」展(6月27日まで)、春は桜をはじめいたるところで花を咲かせ目を楽しませてくれる季節なので、その季節に合わせた企画ということですね。その山種美術館日本で初の日本画専門の美術館ということです。日本画・・・私にはほとんど知らないジャンルですが、日本と言う名が付くくらいですから伝統の美術。

展覧会で展示されていた作品の数々。日本画画家の名前はほとんど知りませんが、数多ある作品を見ていて、直感的にこれはいいなと思ったものを描いた人の名を確認すると、横山大観。横山大観といえば私でも知っている日本美術界の巨匠、さすがに名を残す人の作品は断トツ存在感があると実感したわけです。

写真撮影が可能だった 荒木十畝「四季花鳥」

知識がないから的を得ているのかわかりませんが、日本画って型があるように見えるため、作風によってこれはモネの絵、これはゴッホの絵という判別が素人の私にはほとんどできません。それでも絵の個性というのが作品からでているので、このようにまとまった形で見る機会の楽しみ方として、惹かれる作品を描いたのは誰?と作品との出会いを楽しむのがいいなと思います。

同じく、写真撮影が可能だった 荒木十畝「四季花鳥」

今回、横山大観の絵を見てこれは・・・と感じたのですが、以前にも、同じような経験をしたことがあります。西洋の●●美術館収蔵展と銘打たれた展覧会で、聞いたことがある作家、聞いたことがない作家、そうした作品群を見ながら、少し先にある一際、絵からオーラを放っているものがありました。このような感覚を感じたのは初めてだったのですが、近づいて誰が書いたのかとみるとゴッホでした。こんなにすごいパワーを放つゴッホの絵、以来、私はそれまで気にも留めていなかったゴッホの絵が好きになりました。これは画集を眺めているだけではわからない経験で、実際に生の絵を見ることの楽しみをそこで知ったように思います。

そのような発見があった「百花繚乱―華麗なる花の世界―」展で出会った横山大観の絵でした。

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