ひと昔の実験映像を見て、我々の感覚の進化を実感す

ケネス・アンガー実験映像「マジック・ランタン・サイクル」

ケネス・アンガーの短編映画。時代を越え、ジャンルを越え影響を与え、マーティン・スコセッシ、デヴィッド・リンチ、デレク・ジャーマンらそうそうたるクリエイターに影響を与え、あのミック・ジャガーも音楽で参加したというからいったいどんな映像?そんな想いでケネス・アンガーの映像を見ました。

今回、見たのは「マジック・ランタン・サイクル」の中の以下の作品
「ルシファー・ライジング」(1980年・28分)
「快楽殿の創造」(1953年・38分)
「我が悪魔の兄弟の呪文」(1969年・11分)
「人造の水」(1953年・13分)

しかし、実験映画、前衛映画という、それも1950~80年にかけての作品なので、当時はかなり先鋭的だったと言えるのでしょうが、今見るとかなりチープな感じが否めません。

違和感あるモンタージュ、編集の妙であり、意外なものをオーバーラップさせる、そうしたものの数々。私は40年前の学生時代、映画研究会というサークルに所属していたので、その頃に見た実験映像の数々を思い出しました。そうしたことを振り返ると、現在は、映像の技術が格段に飛躍し、かつ、映像的な感性も磨かれていったんだということを、逆に感じたわけです。

このケネス・アンガーですが、魔術的神秘主義者のアレイスター・クロウリーに傾倒していたそうです。映画館の物販コーナーにその アレイスター・クロウリーの昭和レトロを感じさせる表紙の本が販売されていたので、購入しました。

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