どんなに時が過ぎても、男と女であるということ

映画「男と女 人生最良の日々」

■製作年:2019年
■監督:クロード・ルルーシュ
■出演:アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン、他

音楽はとても有名でいろいろな場所でBGMとしてかかっていて、それ聞きながら育った私。フランスのクロード・ルルーシュ監督が1966年作ったカンヌ国際映画祭やアカデミー外国語映画賞などを受賞した恋愛映画の名作「男と女」。1996年ということは、私はまだ5歳。その映画自体は、未見なのですが、その53年後を描いたというのがこの映画です。

前作で主演をしたアヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンが同じ役柄を演じたといいます。元レーサーのジャン・ルイは老人ホームで暮らし、かつての記憶を失いかけている。つまり認知症に・・・。その息子は父のため、当時の候人だった女性アンヌを捜し出し、彼女はジャン・ルイのもとを訪ね、別々の道を歩んできた2人はついに再会を果たすことに。

しかし、そこには認知症になってきているジャン・ルイはアンヌを昔の恋人と認識することができないでいる。私は1966年の「男と女」を見ていないのでなんとも言えないのですが、大人の恋愛を語った名作と聞いていることと、断片的に流れるその映像を見て、人生の切なさ、悲しさ、美しさを感じるのでした。

私も還暦を迎え、老いを意識せざる得ない年齢になってきました。その状況でこのような映画を見ると身につまされますし、若いってことは素晴らしい。一日一日を大切にしなくてはと思うのです。人は必ず歳をとる、若い時は自分が老いるなんて一瞬たりとも思わないでしょう。月並みな言葉しか書けないんですが、限りあるからこそ人生は美しい、そんなことを感じながらこの映画を見ました。

それにしても会話が洒落ているんですよね。

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